旧型Vmaxも年式の古いものが増えてきましたので、細かい修理が多くなっています。
時々、エンジンが止まり、再始動できず、しばらくおくと再始動が出来るという症状の修理を行ないました。
この場合の原因は、ふたつ考えられ、点火系と燃料系になります。点火系で、たまに修理を行なうのが、ピックアップコイル交換です。点火信号を出す部品ですが、規定抵抗値が有り、この範囲を外れると、信号が出なくなります。(構造は、小さな発電コイルで、マグネットローターの点火用突起が近づくと発電され、規定の電圧が発生し、イグナイターが検知します。)よくありがちなのが、冷えてると始動でき、エンジンが温まってくると点火しなくなり、冷えるとまた、点火する場合です。エンジンが暖まってくるとピックアップコイルの温度も上がり、抵抗値が変化し、規定値を超えると、規定の電圧を検知できなくなり、イグナイターが点火を止めます。
今回の原因は、燃料系でしたが、燃料系もふたつ考えられ、ガソリンタンク内部が負圧になり、ガソリンを吸い上げられなくなる場合と電磁ポンプ本体の不良です。結果的に、電磁ポンプを交換しました。


内部構造です。

上の写真は、ダイヤフラム室で、ガソリンを吸い上げ、吐出する部分です。ここのダイヤフラムが劣化すると、ポンプの作動音がしても、ガソリンが送られなくなります。

電磁ポンプの部分で、スプリングと電磁石だけですので、故障は少ないと思います。

今回の、原因部分の写真ですが、ポンプの後端のプラスチックカバーの内部にアナログな接点部分が入っており、経年変化で、接点が焼損しています。