ようやく晴れてきました。3連休は、天気が良さそうなので、出かける方が多いと思いますが、事故や違反には注意してください。
車検と整備でお預かりです。アイドリング付近から低回転域の調子が悪いので、他店でキャブレターを分解してもらったが改善せずとのことでしたので、キャブレターを再チェックです。分解前にキャブレターの位置がおかしいのでみたら、インシュレーターに刺さっていませんでした。
順番に点検です。エアクリーナーは、純正ですが、そろそろ交換時期です。ダイヤフラムですが、作動はしていましたが、4個とも回転しており、1番キャブレター(左後)は負圧検知用の穴が180度回転し上側にありました。回転して位置がずれるとバラバラに開くようになります。
スパークプラグの点検です。NGK製JR8Cでしたが、焼け方にバラつきがあります。プラグを抜いている間に火花のチェックです。一応4気筒とも火は飛んでいますが、弱いような感じです。通常の空気中で火が飛んでもエンジン内で圧縮された空気だと密度が高いので、火花が飛びにくくなる場合があります。
キャブレターを外して点検です。連結が水平ではなかったので、修正です。完全分解はしませんが、ボディ側の各通路とジェットブロック、油面は確認です。再度組み立てて、装着です。インシュレーターに奥まで差し込んで締めこみます。
バッテリーの点検です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。
点火系の調子が悪いので、各接続部と配線チェックです。社外品のプラグコードとプラグキャップが装着されていましたが、プラグコードが太く、4気筒とも正常に差し込まれておらず、接触不良の上に、錆びていました。4気筒とも修正です。また、イグニッションコイルの1次側の電圧がバッテリー電圧と比べて低下していましたので、配線を修正しました。整備後、キャブレターの点検と同調を行いました。
フロントフォークは点検のみでしたので、エア圧規定値(0.4)にしておきました。
各フルードは、量の点検のみです。
クーラントも点検のみです。エンジンオイル混入や漏れ等は無さそうです。ラジエターキャップが社外品ですが、トップの部分が大きいので、ダミーダクト内部に少し接触することがあります。
クラッチレリーズの点検のため、エンジン下部を見ました。漏れてはいませんが、ニュートラルスイッチを止めているボルトが、1本脱落しています。奥にあるので、今回は修正できていません。
前後キャリパーは、点検清掃のみです。
オイルフィルターは、無印の社外品でした。
エンジン始動前と始動後の油面(エンジンオイル)です。点検のみです。
車検は、多摩陸事です。今回交換した部品類です。スパークプラグは、点火系修理&同調もありましたので、新品交換しました。
最終チェックと試乗です。今回、車検整備は点検整備のみで、油脂類交換無し。電気系は、特に配線劣化や、接触不良が増えてくるので、年式が古い車両は、配線関係を交換するか、点火系や充電系だけでも補修した方が良いです。また、端子自体も錆びてくると抵抗が増えるので、整備で分解した際は、端子を磨いた方が良いです。無事納車になりました。
2024.10.11 作業担当 ヤダ(矢田)