ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


★2014年2月20日付で、VMG大原は、退職いたしました。

★勤務先:Right-arm 
ホームページアドレス:http://www.right-arm.jp/←※クリックでホームページ出ます。
 〒202−0014 東京都西東京市富士町5−1−17 ←※クリックで地図出ます。
 ℡:042−497−6758 
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 定休日 毎週月曜日 営業時間:AM11:00〜PM20:00
※月曜日が祝日の場合、定休日は、火曜日に振替になります。

 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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 ★質問コーナー2  ★車検費用及び工賃について  ★質問コーナー3





長期テストを行なっていましたオリジナルレギュレーターキットを発売することにしました。ただし、部品のみの販売は行なわず、取り付けのみと致します。理由については、下記に記述しますが、取付方法や、車両のコンディションに問題があった場合は、メインハーネスの焼損やバッテリーの過充電による破裂の可能性があります。部品の価格は、¥29,400.-(税込)¥28,000.-(税別)で、取付工賃が¥5,250.-(税込)です。純正のレギュレーターは、一定電圧での出力になりますが、オリジナルの場合は、電圧検知用の回路があり、負荷が掛かり電圧が落ちると出力電圧を上げる構造になっています。90年代以降に発売された車種については、大体同じ構造です。ただ、Vmaxは、レギュレーターが変更になった93年以降もバッテリーが開放型を使用しているためか採用されませんでした。



適合するバッテリーは、GT14B-4等のMFバッテリーもしくは、純正のGSユアサ製のYB16AL-A2で、長期テスト済みです。現在テスト中のバッテリーは、ゲルバッテリーのBG16AL-A2です。秋月電子のバッテリーについては、メーカー側がUPS用(PCの無停電電源用)とし、バイク用での使用を認めていませんので、VMG大原ではテストを行っておりません。動作未確認のため、秋月電子のバッテリーを搭載されている車両については、作業をお受けできません。また、VMG大原で、レギュレーターを交換後、動作確認済み以外のバッテリーを使用した場合の故障については、お客様の自己責任になります。



07モデルで、充電済み純正開放型バッテリー(半年ほど使用)のアイドリング時の電圧です。水温約60℃、油温約50℃弱、ヘッドライト点灯時です。



比較の為、同じ車両に一時的に接続しました。



同条件で、約0.7V電圧が上昇しています。



電動ファン作動時で、負荷が掛かったので、電圧が上昇しました。



テストなので、一時的にアイドリングで、電圧検知用の配線を外してみました。電圧が検知できないので、電圧が上昇し、アイドリングで、この電圧です。ちなみに電圧検知用の配線の接触不良でも、電圧上昇が起きます。通常作動時でも回転上昇とともに、点火による電力消費が増え負荷が掛かるので、電圧が上昇します。ただし、制御がかかますので高回転時でも、約15Vです。

上記結果により、取付不良の場合は、ハーネスの焼損やバッテリーの破裂の可能性があります。また、通常でも高電圧が掛かる為、メインハーネスの状態が良くないと熱を持ち、配線が溶ける可能性もあります。過去に、別のショップで、製作されたハイパワーレギュレーターの装着車両で、メインハーネス焼損の修理例があるため、車両の状態をチェックできない部品販売は、危険の為、見合わせることにしました。

テスト後半で、エンジン温度上昇時は、電気的抵抗増加のため、ステーターからの発電電圧の若干の低下がありました。




上記は、個人車への装着例です。装着後は、外から見えなくなります。



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今回の部品テストですが、使用車両は、VMG大原の黄色のデモ車です。テストする部品は、バッテリーです。純正は開放型バッテリーですので、自己放電や劣化等の問題があり、オーナーのみなさんが、MFバッテリー等に交換されているケースが見られます。レギュレーター等の仕様もあり、当店では、バッテリーのみの交換はお勧めしていませんでした。MFバッテリー用のレギュレーターをテスト中ですが、部品販売は、行なわず車両持込での交換作業を準備中です。

今回のテスト部品ですが、最近発売されたゲルバッテリーのVmax用です。



最近のバッテリーで、MFバッテリーとシリコンバッテリー、ゲルバッテリー等があります。シリコンバッテリーについては、高温、低温時に作動不良が起きるとの結果がありますが、シリコンバッテリーでも硬化したタイプとゲル状シリコン電解液のタイプがあるようですが、専門家ではないので、くわしくは判断できません。今回購入したバッテリーは、単純にゲル状バッテリーとの表示で、電解液の成分については表示がありません。ただ、説明として、自己放電の低減と充電能力(回数)の向上があったので、テストすることにしました。

注文してあったバッテリーが届き、開封時に電圧を測定すると12.8Vありました。サイズについても同じですので、装着に関して問題はありませんが、端子のボルトが短いので、やりにくいと思います。



デモ車に装着しましたので、長期放置テストを行い、様子を見ようと思います。ブログを見ていただいているVmaxオーナーの方で先に装着された方(masa@志木様)もいらっしゃいますので、不具合があれば、コメントをいただけると思います。なかなか無かった純正サイズのリプレイスバッテリーですので、期待しています。



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最近メンテナンス関係の修理が多いですが、排気圧が左右で異なるケースと別件で、クラッチ板交換を行いました。

排気圧がマフラー左右で異なる症状ですが、難しいのが、スリップオンの2本出しのケースです。Vmaxの場合、後2気筒のエキパイがクロスしていますので、左側のスリップオンは、左前側と右後の気筒が集合され、右側のスリップオンは右前と左後が集合されています。爆発順番がV型で、左後、右後、左前、右前のため、右側の排気は、少し排気タイミングが重なります。正常でも左右のマフラーの音と排気圧力が違ってきます。

今回、エンジン始動時のバラつきがあり、状態として、エキパイ温度、プラグの焼け方の違いも有りました。オーナーと相談の上、サイレンサーをノーマルに戻し、キャブレターをオーバーホール、点火系取付修正を行い、キャブレターの同調を行いました。



各気筒の負圧とプラグの焼けが揃ったので、エキパイ温度を測りました。ちなみにプラグは、オーナーの希望により交換していない状態なので、若干色が違います。



測定に使用したのは、私物ですが、放射温度計です。非接触でレーザーポインターのあたっている部分の温度を測定できます。表面温度しか測れませんが、エンジン各部の表面温度やタイヤ表面の温度を測定して参考にしています。



エンジン始動前です。工場の気温と同じです。



暖気が終わったぐらいで、排気ポート出口付近です。前後で構造が違いますが、何ヶ所か測って各気筒のバラツキをみています。燃焼状態が良ければ、大体揃います。排気温度を直接測れませんが、参考にはなります。

ちなみに、スリップオンのマフラーの場合、マニホールドの負圧は、前後の気筒でずれます。後2気筒の方がエキパイが短いので、背圧が掛かりにくい為です。

別の車両のクラッチ板交換ですが、その際に、シフトのドラムの部品を対策後のものに交換しました。



外した部品です。今回は、破損していませんが、今後のこともあり交換しました。押さえているプレートが曲がった場合、ピンが抜け、シフトが出来なくなります。純正のシフトペダルの場合は、あまりおきませんが、バックステップに交換し、ペダルの作動がよくない場合、チェンジロッドの爪に引っかかり曲がる場合があります。



交換後の写真です。



クラッチスプリングは、ダイヤフラムタイプで、スプリングの押さえが8ヶ所あります。ただ、止めているボルトが6本の為、引っかかる柱の部分が6ヶ所です。写真の通り、8ヶ所が全て均等に押さえられないため、丸いプレートに負荷がかかり変形します。今回は、圧着力を高める為、プレートを2枚にし、変形を抑えました。簡易的な強化クラッチスプリングです。



わかりずらいですが、丸いプレートが2枚入っています。これによりスプリング強化と同じ効果の為、メリットは圧着力向上、デメリットは、クラッチレバーの操作感が少し重くなります。

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最近メンテナンス(修理)の依頼が多く、なかなか記事が書けませんが、今回、頼まれて、HIDとマルチリフレクターレンズをセットで装着しました。



最近は、HIDのバルブ部分も小型化されてきましたが、まだ、Vmaxのヘッドライトボディには収まりません。ノーマルレンズで、無理やり装着した車両も見たことがありますが、後端がボディに当たっていましたので、光軸調整が無理でした。今回は、マルチリフレクターレンズなので、若干後ろに長いようです。結果的にボディを削りました。



削ったままだと水や埃が入りやすいので、デイトナ製のカバーを加工して貼り付けました。



車両に装着した写真です。フレームとの隙間もあり、それほど目立たないようです。



レンズとセットで、装着すると最新バイクのようです。ただ、点灯させた印象ですが、相手からはまぶしく視認性は良いのですが、自分からの視界から言うと、思ったほど明るくなりません。(ノーマルよりは明るいと思います。)35Wであることと、色温度と配光パターンの関係です。

個人的にどうもHIDが好みではないので、個人車はハロゲンのままです。ただ、デモ車で、各部電装強化していますので、テスターで光量を量ると、ノーマルの車両の2倍ぐらい出ています。アイドリングで計測して40000cd突破しました。

最近、ネット上で、話題となっている新型VMAXですが、結構ヤマハ系のショップから情報が出ているようです。ちなみに調べている最中ですが、構造的に改善されている箇所がいくつか見受けられます。

スタータークラッチは、刷新され、ボルト6本止めになっています。ロイヤルスターも6本止めで問題が無かったようです。

駆動系ですが、ドライブシャフトの前後にユニバーサルジョイントがつき、以前のような、ギアケース側の破損は今後無いように思います。分解していないので、想像ですが、前後にジョイントがあるので、ドライブシャフトに角度がついていると思われます。先代は、ギアケース側にユニバーサルジョイントが無かったので、エンジンからギアケースまでが、直線でしたが、両側にジョイントがあるとギアケースを外に出せるので、純正より太いタイヤを履かせてもセンターに配置することが可能かと思います。(先代は、ホイール交換時、センターが右によっているケースが多いです。)また、ECU(エンジンコントロールユニット)が輸出用で、5種類存在するようです。どのバージョンがフルパワーなのかは、現時点で不明です。マフラーは各部別体式なので、サイレンサーのみ交換可能です。国内仕様の詳細もまだ、不明ですが、インジェクター部分とファンネル、エンジン本体とエキパイ、集合部分(触媒、EXUP)が輸出用と同じであればと願っています。

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VMG大原の新製品が出来ましたので、アップしてみました。Vmaxのノーマルホーンが気に入らず交換されている方も多いと思いますが、今回、VMG大原のIさんの企画により、ホーンステーをオリジナルで製作し、ホーンは高音、低音のデュアルでメッキホーンを使用しました。メーカーは、純正採用されているニッコー製です。また、配線は、ノーマルの配線でスイッチ用リレーを作動させ、バッテリーより直接配線を接続しています。




上記写真で、1セットです。ボルトは右側のステー用です。コントロール用のリレーの取付位置は、Vブーストコントローラーの付近を想定しています。配線は、ヒューズ付で、12V200W以下の太目の配線を使用し、接続部は、ハンダ付けを行なっています。





VMG大原のイエローのデモ車に装着してみました。装着位置は、ラジエター下両側で、幅は、ラジエターの端からエキパイまでです。なるべく純正に見えるように位置を調整し、ステーを作成してみました。

販売価格は、1セット、¥14,910.-(税込)、¥14,200.-(税抜)です。販売を優先した為、個人車への装着は、次のロットにしました。

鳴らした感じは、和音ですので、純正より良い感じです。

純正ノーマル専用で、位置決めしましたので、エンジンガードやサブフレームとの兼ね合いは、不明です。おそらくボルトを延長するとか、位置少加工は必要かと思います。


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