エンジンが温まるとシフトチェンジが非常に堅くなることと、ヘッドカバーガスケットオイル漏れとクーラントオイル混入、スタータークラッチ交換の修理を行ないました。
クラッチがつながっている状態です。
クラッチを切った場合、丸印のように隙間が空き、通常でしたら、クラッチが切れるのですが、なぜかクラッチ板が張り付いて、引きずりが発生し、シフトチェンジが困難になっていました。
分解後、厚みや歪みを測定したのですが、基準値内でした。疑わしいのは、クラッチ板の材質不良が考えられます。
新品交換後は、問題が出なくなりました。
クラッチを横から見た写真ですが、クラッチスプリング(ダイヤフラム)を止めているのは、プレートと6本のボルトですが、スプリングの足が8ヶ所に対し、ボルトの柱が6ヶ所なので、クラッチを切るとプレートが変形します。このプレートを2枚にすると変形がかなり抑えられるので、少しだけ強化クラッチです。
ヘッドカバーガスケットの交換ですが、外してみると以前に、修理した後が有りました。液状ガスケットを塗って組み立てたようですが、同じ作業をする場合は、シリコンガスケットを薄く塗っています。
液状ガスケットを、塗りすぎると、交換時に、掃除が大変です。気をつけないと、カスがエンジン内部に入ってしまいます。
ちなみにヤマハ組み立て時は、黒の液状ガスケットを少量塗ってあります。
クーラントのオイル混入ですが、冷却水の通路とオイルの通路が接しているのは、Vバンク間のセパレーターになります。ここのシールが劣化すると、オイルが混入します。ちなみにウォーターポンプは、構造上、オイル通路とクーラント通路の間に空間が有るので、混入はありません。
作業が終わり、納車待ちですが、経験上、05モデルの限定車は、クラッチの切れが悪い車両が多い様な気がします。
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