今朝、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
ここ半年くらい重苦しい内容の歌ばかり提出していましたが、膿みを出し切ってスッキリしたというべきか、それとも反動が出たか(苦笑)、今回は軽やかな季節の歌になりました。
くきやかな陽射しに傘を取り出して礼拝に行く八十八夜
清里の山間埋める鯉のぼりピーカンのもと棒立ちでいる
連休の〆のおやつのあまなつの飛沫入る目に初夏(はつなつ)薫る
夏立ちてうすら寒さを覚える夜一度寝てから冬掛けを出す
絵葉書を出す夕暮れの道端で矢車草に児が戯れる
梅雨入りを待てぬが如き繁き雨に指(おゆび)の節のひしひし痛む
夜半覚めぼんやりと聞く雨音を母のいびきが豪快に断つ
(2010年6月10日締め切り分、『樹海』2010年8月号掲載予定)
ここ半年くらい重苦しい内容の歌ばかり提出していましたが、膿みを出し切ってスッキリしたというべきか、それとも反動が出たか(苦笑)、今回は軽やかな季節の歌になりました。
くきやかな陽射しに傘を取り出して礼拝に行く八十八夜
清里の山間埋める鯉のぼりピーカンのもと棒立ちでいる
連休の〆のおやつのあまなつの飛沫入る目に初夏(はつなつ)薫る
夏立ちてうすら寒さを覚える夜一度寝てから冬掛けを出す
絵葉書を出す夕暮れの道端で矢車草に児が戯れる
梅雨入りを待てぬが如き繁き雨に指(おゆび)の節のひしひし痛む
夜半覚めぼんやりと聞く雨音を母のいびきが豪快に断つ
(2010年6月10日締め切り分、『樹海』2010年8月号掲載予定)