水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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2025年1月16日の祈り

2025年01月16日 20時41分02秒 | 「とど」の日々の祈り
一日通所。私は一日同じ作業をしたが、午前と午後で一緒に作業したメンバーが違った。
午前は凄く仕事のできるメンバーと作業。「推し」について訊かれたので「人ですか?」と尋ね返したら、人と限らずということだった。私はあまり真面目に追ってる人とかはいないと答え、飲み物には割と拘ってることを伝えた。そのメンバーは図書館が好きだそうで、話題作はかなり読んでるようだった。私は読書が凄く遅いので、興味のある本でもなかなか読むに至らないと言い、三宅香帆の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』とか、尾崎世界観の芥川賞候補作を、その例に挙げた。私は朗読は昔から得意だったけど、活字を黙々と読むのが本当に駄目なことを言い、本を読んでるとそこから他のことに意識が飛んで行ってしまい、戻ってくるのに時間がかかることを語った。でも私の極度の遅読は傍目には全く分からないようで、色んな本を薦められることがたびたびで、あまりにも色々薦めてくるご年配の方(教会員)に以前ブチ切れてしまったことを打ち明けた。尾崎世界観さんの話から短歌の話になり、俵万智さんの話になった。俵さんの詠風の新鮮さを相手が言ったので、私は「庶民的な感覚がありながら上品さがある」と指摘し、上の句が思い出せないんだけどと前置きし、【自己責任、非正規雇用、生産性 寅さんだったら何て言うかな】の一首の下の句「寅さんだったら……」を言った。
午後は、「聖書は男性に偏ってる」と以前こぼしていたUさんに、「まだ読んでないんですけど、今年はフェミニズム神学の本を読もうと思ってます」と伝えた。別のメンバーがそれを聞いてドン引きしてたので「いや逆に小説とか読んで、自分で掬い出せる人のほうが凄い。私は鈍いので、直接的にスパッと表現されたほうが解るから、小説とかにあまり行かないんだよね」と言った。そしたらフランスの好きなUさんが「でも間に受け過ぎると良くない。自分で咀嚼しないと」的なことを仰り、フーコーは為になるけど性的に奔放すぎると指摘された。私は「まぁフーコーも、それだけ風当たりが強かったことへの反発として、表現しなければやってられない部分もあったんじゃないですか?」と言い、私も千葉雅也さんのSOGI的なところはそのままは受け入れられないけど、物事の進め方とか発想の仕方とか仕切り直し方とか、見ていて凄く参考になることを語った。そして、「千葉雅也さんはカッコつけてなくて正直だ。自分の地位を保つために出し惜しみしてるようなところが無い。分け隔てなく色んなことを共有してくださっていて、呟きとか読んでいて安心する」と話した。
後で振り返ってみると、午前の「推し」の問いへの答えみたいな話を午後にしてた感じだったかも……充実した一日だった。感謝。
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