毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「写真で綴る青島ー菏澤珍道中(その2)」No.1740

2016-08-29 23:10:23 | 中国事情

 青島駅構内にこんな表示がありました。

「軍人、並びに母親と嬰児用の待合室」があるということでしょう。

日本には「軍人」がいないのでこういう表示にはとても違和感を感じます。

大学生の中に、ときどき大学を途中でやめて軍人学校に行く人もいます。

また、軍の学校の入試に落ちたので大学に入ったという学生も。

中国で軍人はエリートなのです。

軍人専用待合室があるというのも特権と考えた方が自然でしょう。

まさか、母子に対するようないたわりを必要とすることはないでしょうから。

あるいは、一般人との交流をさせないため?

機会があったら誰かに尋ねてみたいと思います。

朝7時の青島駅は日曜と新学期間近とが重なり、早くも大勢の人たちが集まってきています。

 

青島駅は古い建物だそうですが、待合室と改札口がそれぞれ東西南北にあって、実に広かったです。

6番線の古い電車は、客が来る前に駅員が雑巾で乗車口を丁寧に拭いていました。

(日本と同じだなあ)と思いました。

向かいの7番線にはおなじみの和諧号が静かに休んでいました。

 

さて、ピースしているえん小玲さんの前を行く二人が、

例のコインロッカー係の人たちです。

朝、安宿まで迎えに来て宿代を清算してくれ、その後、私たちの荷物を持って、

長い階段の上り下りが不要な特別の入り口から入り(超楽ちんでした!こんなルートがあるとは!!)、

私たちの乗る電車の会計係のところへ行って乗車券も清算してくれたのです。

待っている間も椅子を勧めてくれたり、本当に至れり尽くせりでした。

まさかここまでしてくれるとは思ってもいませんでしたが、

えん小玲さんは、私が外国人だからだと言うのです。

そういうこと、あるかもね。

 

午後8時発が翌朝の8時半発になったものの、

ついに私たちは寝台席を確保し、出発することができました。

 

SMAPのキムタクファンのえんさんに、わざと中居君を褒めてチクチクしたり、

えんさんが保存している香取慎吾ちゃんのドラマを鑑賞したりして、

10時間後の夕方6時半過ぎ、ようやっとこさ菏澤につきました。

元気者のえん小玲さんも、さすがにお疲れです。

今回は本当にお世話になりました!

面白かったわ~~(笑)。

 

菏澤駅も青島駅同様、長い、長い階段を降りなければなりませんでした。

下は一番最後にヨロヨロと降りた後、一休みしながら撮った階段です。

私のスーツケースは20㎏弱、キャリーバッグは10㎏強。

一段いちだん持って降りたんですよ。

エレベーターも、もちろんエスカレーターもないし、車いすの人どうすんねん。

 

これでもか、という感じの終わり方。

宿舎の部屋に戻ると冷蔵庫が完全に壊れており、

ドアを開けると温かくツーンと臭う空気が流れ出てきました。

わざわざ保存するために冷蔵庫に入れておいた数々の食品を見ると、

ほとんど全てにカビが生えています(涙・涙)。

今回大阪から強力に冷凍して運んできたチーズ・マーガリン・チョコレートなども

青島駅での足止めのために解凍されてしまいましたが、

それでも粘り強い私は、部屋のボックス型エアコンを24℃に設定し、

風の出る隙間に差し込んで冷やしています(今日で2日目)。

部屋はむちゃくちゃ寒い…。

オフィスのMr.張に「緊急事態だから!一刻も早く修理するか新しいのを買ってくださいよ!!」

と言っても、何しろ中国時間ですからね。いつ直してくれるやら。

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「写真で綴る青島ー菏澤珍道中(その1)」No.1739

2016-08-29 00:46:33 | 中国事情

ようやく夕方7時に菏澤に着きました。

正確には予定が半日遅くなっただけですが、

心理的には丸一日ずれ込んだ気分で今日が何日かこんがらかってしまいましたよ。

昨日から今日にかけての滅多にない(と思いたい)体験を写真で綴ってみました。

 

1 空港から青島駅に向かうバスの中から見えた青島の街

郊外には高層ビルが立ち並んでいます。地震の多い日本とは建築事情が違いますね。

市の中心に近づくと、ここでも世界中どこにでもあるKFCやらスターバックスが見られました。

欧風建物が目立つのは歴史的建造物かと思いきや、

そのほとんどは経済効果を狙って近年建てられたものだそうです。

 

 

2 青島駅近くで水餃子をいただく

駅前で待ち合わせたえん小玲さんは、自分が昼ごはんをおごると言ってききませんでした。

中国的マナーなのだそうです。

しかし、青島ビールまで飲んでしまった私は、なんぼなんでもそれは受け入れられないと粘り勝ちしました。

右の皿が鰆(さわら)、左はセロリの餃子です。

鰆餃子は今まで食べた中でも最もおいしい餃子の一つでした。

店の壁には習近平主席の写真が。

5年前に江西省の農村を訪れたときには毛沢東の絵が飾ってありました。

3 市内見物に繰り出す

3時半から8時半まで5時間もあるので、えん小玲さんは

私を「壁柴院」という海鮮屋台横丁と、

「五四広場」に案内してくれました。

まず、壁柴院です。人々でごった返しています。

   

 

五四広場とはどこかと思ったら、この冬休みに田先生に案内されて行った海辺の広場でした。

冬は寒くて人影もまばらでしたが、昨日は暗くなるまで家族連れや若者たちで

にぎわっていました。

 

 

この時には、汽車の乗り遅れることなど想像だにしていませんでしたよ。

 

4 汽車に乗り遅れた後

補償交渉をえん小玲さんに任せ、駅構内を歩く小物体を発見し、

撮影しました。蜘蛛?イエイエ、どう見てもカニですよね。

 

 

5 宿泊した安宿の部屋

客は私たちだけのような侘びしいゲストハウスでした。

ツインの部屋もダブルベッドの個室も同じ料金だというので、

それぞれ個室にしてもらいました。

私の泊まった部屋はこんな感じです。

ドアの赤矢印は釘を鍵代わりにしているのが面白くて撮りました。

ドア外側下のオレンジの矢印は、

発芽してヒョロリと伸びた植物です。

 

 

≪つづく≫

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