下はさっき2年生が、試験会場のある済南に向かう列車の中から
送ってきた写真です。
ガッツポーズを決めているつもりなのでしょうが、
頭の鈴がペロペロキャンディーみたいでなんか脱力……。
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一昨日、昨日の二日間は2年生クラスの今学期最後の授業で、
N2(以前の言い方だと日本語能力試験2級)対策練習問題をやりました。
中国の他大学の人が読んだら呆れるでしょうが、
この菏澤学院日本語学科の学生は1年生、2年生と遊んで暮らし、
3年生から急に慌ててN2だ、N1だと
付け焼刃の勉強を始める子が多数を占めていました。
日本語関係の仕事に就きたかったら、
最低N2は合格しなければなりませんが、
結局、N2にも合格できずに卒業していく学生も結構いるのです。
2年生のクラス全員がN2試験を受けるなど、
この大学の日本語学科に限って、あり得ませんでした。
そこで私が喝を入れて(笑)、
「2年生が終わるまでにN2に受からないと、私は日本に帰ります。
みんなが一生懸命勉強するなら私も全力で教えますが、
ただ大学の4年間、遊んで暮らしたいのなら、
私が日本からわざわざ来る意味ありませんからね。」
と言ったところ、
何と二年生たちの心に効果的に響いたようで、
「先生を守るためにがんばろー!」
を合言葉に勉強し出したと、学生たちが自分で言うのです。
確かに、この学期で2年生全体の実力の底上げができてきたのを感じます。
何が幸いするか…(;^_^A と言っても、
N2試験の結果は8月末にならないと分かりませんが、
私はあと一年はこの大学に残ることにしました。
もう、誰が受かっても落ちても、
この子たちと一年間やっていけること自体が、
教師冥利に尽きると思ったのです。
この2年生クラスは、
私が2年前にここに赴任した時に入学してきた子たちです。
私はたっぷり宿題を出し、
目標に到達するための不断の努力を要求する教師ですが、
この子たちがそれでいいと言ってくれたのが心底嬉しいです。
さあて、夏休みの宿題は何にしよっかなあ!
↓午後の授業のためにアイスを食べながらバスのところに来た小学生。
首に「紅領巾」という紅いネッカチーフをつけているのは
江西省の子たちと同様で、少年先峰隊というのだそうです。
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↓バスの出発時刻を待ちながら遊ぶ女の子二人。
樹々の背が高く、枝が伸びて日陰を作ってくれています。
木がいっぱいっていうのは、本当にありがたいです。
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