毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国在住の日本人の思い・中国人の思い」No.3785

2020-02-14 21:03:41 | 中国事情

 

南京在住の趙 萍さん(ドキュメンタリー動画プロデューサー)が

中国在住の日本人にテレビ電話インタビューした音声を

今夕のNHKラジオ「Nラジ」で放送していて、興味深く聞きました。

武漢に約10年間在住の島田こうじさん(70代)は普段、

日本式カレー店を経営をしながら日本語の無料ボランティアをしていますが

今は従業員の実家に緊急避難し、

読書・睡眠・食事&散歩の日々だそうです。

「なんで日本政府のチャーター便で帰らなかったんですか」

との問いに

「特別帰る必要ないもの。

自分は当然、武漢人だと思っているから。

武漢の人とともに辛いとき・楽しいときを過ごして、

いつも武漢の人と一緒だと思っていますので。

流行が終わったら頑張らなくちゃいけないと思っていますからね。

それまでみんな頑張ってくださーい!」

と、明るい声で答えていました。

また、今も毎日河南省の農場で

技術指導に当たっている川崎ひろとさん(70代)は、

「日本の家族から帰ってきたらいいんじゃないのと言われるけど、

私は自分が中国で必要だと思われていると思っています。

新型肺炎が流行っているからと言って、

こんな状況の時に日本に帰ったら中国人は日本人に失望するでしょう。

中国で日本の農業技術が必要とされている、

自分はそれを伝える必要があると思っていますから。」と。

インタビュアーの趙萍さんは

特に70代という年齢で感染したら重篤になる危険があるのに、

中国人と共に戦ってくれている二人には涙が出そうになったこと、

他にも、何人もの人が

「中国が私の家だから。

家を置いて、友達を置いて、日本には戻れない」

と述べたことに触れ、

地震もそうだけど、こうした危機的状況で日本人の優しさを感じることができて

その度に日本に対する印象が良くなる気がします」

と話していました。

 

また、2月8日・9日元宵節の日、東京池袋で

中学2年生(14歳)のチャイナドレスを着た女の子が

募金活動をしている様子が中国に伝わり、

SNSで大反響を呼んでいるそうです。

「ありがとう、日本の小妹妹(女の子)」

「困難の中、本当の思いやりというものを見た」

「日本国民の善良な品性に感謝します。今春、武漢の桜が日本の桜と同じようにきれいに咲くことを祈っています」(翻訳・レコードチャイナ岩谷)

国家間の思惑を遥かに超えて、

日本庶民の「困ったときはお互い様」の心は

ストレートに中国庶民の心に届いている気がします。

実は1923年の関東大震災の際、

中国国民が心からの思い遣りをもって

多くの義捐物品を送ってくれたことが記録に残っています。

しかし、その時排外主義に囚われていた日本人は

何百人もの中国人を虐殺しました(そして朝鮮人も)。

現代日本の人々はほとんどその事実を知りませんが、

今が過去の日中の歴史を紐解く一つの機会になればいいな、と

心から思います。

 

ーーー遂にネットがつながった我が家からーーー

 

 

 

 

コメント (4)
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