振り返ってみればちょうど去年前の今日も
中国から大阪に戻ってきた日でした。
毎年試験スケジュールや休暇開始は変わるので、これは本当に偶然です。
今日も風が冷たかったですが、去年は今日以上に厳しい寒さの日でした。
今日のタクシーの運転手さんとも中国の話をしたんですけど、
それにつけても思い出すのは去年乗り合わせた運転手さんのお話です。
歳の頃60代と思われるそのドライバーさんは、
以前、世界のあちこちに日本人を連れて行く仕事をしていたそうで、
「日本では観光に来た中国人のマナーの悪さばかりが強調されて残念です」
みたいな事を私が言った時、
次のような言葉が返ってきたのです。
「日本人も30年前は同じ、いや、もっと酷かったですよ。
知らん者は、昔から日本人は行儀がいいように勘違いしているけど、
以前、僕は外国に日本人客を連れて行く仕事をしていたから、
日本の男たちの醜態は、中国人のマナーの悪さ以上でしたよ。
何しろ、ホテルのロビーをステテコで歩き回ったり、
暑いからと言って、飛行機の中でパッチ(股引)を脱いだりするんですからね。
皆でお酒をめちゃくちゃ飲んで騒ぎ、
酔っぱらって自分の部屋の鍵を開けられなくなって、
ロビーにステテコで出てきてソファーに寝ていたりしたんですねえ。
そんなことを知らんから、みんな中国人がどうこう言っているんですけど、
30年前の日本人は金をいっぱい持って世界に出かけて、
恥かしいことをたくさんしていたんですよ。」
「大阪のタクシー運転手さんの言葉に勇気づけられた」No.1856
http://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/4615019752b2d4a2c02601722894ef0e
高度経済成長からバブル期の人間のすることは
国を超えて共通しているんですね。
過去の自国の人々のしていたことを振り返り、自国を相対化できる冷静さを
このドライバーさんの体験から学ばせてもらおうではありませんか。
ほんの30年前のことまで歴史の彼方に葬り去らないで・・・・・・。
↓今朝6時の鄭州盛昌源国際酒店フロント。
その時は気がつきませんでしたが、今見たらサンタさんの顔写真が散りばめられていますね。
親切なポーター兼ガードマンさんはお疲れでずっと眠っていました。
昨夜も遅くまでの勤務だったはずです。
それと、どうも欧米人には寛大で、アジア人には狭量なのは、歴史がそうさせているのでしょうか。人種に優劣はないと思いますけれど。肌の色での判断は今も根強いものがありますね。
井の中の蛙は自分が世界の中心だと思い込み、他を知らないくせに(からこそ)見下したり、怖がったり、憧れたり、卑屈になったりしますね。
若者たちには一度は日本を離れ、他国の生活を味わう中で自国を見つめなおす機会を作って欲しいと思います。