↑文書改ざんを命じられ、涙を流して抵抗したけれど佐川理財局長の指示でやらざるを得ず、最後は自死するまで追い詰められた赤木俊夫さん(当時54歳)。
↑「理財局の体質はコンプライアンスなど全くない。これが財務官僚王国。最後は部下がしっぽを切られる。なんて世の中だ。」赤木さんの遺書より。
「アベ首相、麻生財務相は調査される側であって、調査する立場にはない」
本当にその通りです。
亡き夫の無念を晴らしたい一心で国との闘いに立ち上がったお連れ合いには
この事件の本質がはっきり見えるのですね。
私は、腐った安倍政権を存続させている全ての国民は
赤木さんの死に責任を負わなければならないと思います。
私たちにできること
与党・自民党、公明党に遺族の声を聞くよう意見を届けること。
市民のご意見受け付けページ
自民党https://www.jimin.jp/voice/
公明党https://www.komei.or.jp/etc/contact/
「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻(記事途中省略アリ)
相澤冬樹 | 大阪日日新聞編集局長・記者(元NHK記者) 3/21(土) 17:24
https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20200321-00168979/ ←全文はこちらから
けさ21日、1通のメッセージが携帯に届いた。
財務省近畿財務局の上席国有財産管理官だった赤木俊夫さんの妻、昌子さん(仮名)からだ。
俊夫さんは、森友事件で公文書の改ざんを上司に強要され、心を病んで自ら命を絶った。
昌子さんは18日、真相解明を求めて佐川宣寿元財務省理財局長と国を相手取り裁判を起こした。
同日発売の週刊文春は俊夫さんがのこした「手記」を初めて明らかにした。
“魂の叫び”と言えるその手記には、これまで知られていなかった改ざんの経緯が生々しく綴られていた。
ところが翌19日。安倍首相は国会で
「検察ですでに捜査を行い、結果が出ていると考えている。麻生太郎副総理兼財務相の下、事実関係を徹底的に調査し、明らかにした」と答弁。
森友事件と公文書改ざんについて再調査し真相を解明してほしいという遺族の願いを拒否した。
また麻生財務大臣も「新たな事実が判明したことはない」「(2018年公表の)財務省の報告書に尽きる」「再調査を行うという考えはない」と突き放した。
「安倍首相と麻生大臣は調査される側で、再調査しないと発言する立場にない」
遺族の思いを拒絶するこれらの発言。昌子さんはメッセージで次のように綴っていた。
「安倍首相は2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。
麻生大臣は墓参にきてほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました。
この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場にないと思います。」
あまりにも理路整然とした見事な指摘に、私はしばしメッセージから目が離せなかった。
そしてすぐに昌子さんに電話した。
「素晴らしい言葉ですね。本来ならマスコミや評論家が口にしなければいけない言葉です。この言葉を記事で紹介してもよろしいですか?」
「はい、紹介してください。私は夫の死の真相が知りたいんです。どうして夫は改ざんを迫られなければならなかったのか?改ざんの原因は森友学園への土地売却ですよね。どうしてあんなに値引きして売らなければならなかったのかも知りたいです。夫の手記は新事実だと思います。もう一度調べてほしいんです」
↑赤木俊夫さんの連れ合いへの遺書。「ありがとう」の「り」が涙でにじんでいる(撮影・相澤冬樹)
新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」
安倍首相と麻生財務大臣は「財務省が2年前に出した報告書で調査は尽きている」「自死した赤木さんの手記に新事実はない」と主張している。だが、そうだろうか?
●すべて、佐川理財局長(当時)の指示です。
赤木さんの手記には「すべて、佐川理財局長の指示です」(撮影・相澤冬樹)
●本省理財局中村総務課長(当時)をはじめ田村国有財産審理室長などから(近畿財務局の)楠部長に直接電話があり、(改ざんに)応じることはやむを得ないとし、美並近畿財務局長(に)報告したと承知しています。
●美並局長が全責任を負うと言っていました。
「美並局長が全責任を負う」こんなこと財務省の報告書にはない(撮影・相澤冬樹)
●(会計)検査院への説明は「文書として保存していない」と説明するよう事前に本省から指示がありました。
●平成30年2月の国会で(中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、明らかに虚偽答弁なのです。
これらは財務省の報告書にはなく、すべて新事実だ。ほかにも、改ざんに関わった財務省と近畿財務局の人物が実名で明らかにされている。新事実が満載なのだ。明らかに新事実があるのに「新事実がない」と言うのは、それ自体が虚偽であり、赤木俊夫さんがのこした「手記」を貶める印象操作だと批判されても仕方あるまい。
安倍首相の「心が痛む」に「それなら調査を」
安倍首相は「真面目に職務に精励していた方が自ら命を絶たれたことは、痛ましい出来事であり、本当に胸が痛む思いだ」とも述べた。この発言について昌子さんに尋ねた。すると…
「本当に胸が痛むんなら再調査しますよね。再調査しないのにこんなこと言われても…何だか白々しい感じがします」
↑森友学園を訪れた安倍昭恵首相夫人。小学校の名誉校長に就任していた(関係者提供)
私たちにできること
3連休が終わるあさって23日から再び国会審議が始まる。
安倍首相と麻生財務大臣は何と答えるのだろう?
また「新事実はない。再調査はしない」と答えるのだろうか?
安倍首相と麻生財務大臣はまた「再調査はしない」と言うのか?
Getty Images
「それはおかしい」と思うなら、誰にでもできることがある。
与党・自民党、公明党に意見を届けることだ。
党のウェブサイトには市民のご意見を受け付けるページがある。
自民党https://www.jimin.jp/voice/
公明党https://www.komei.or.jp/etc/contact/
ここに意見を寄せるのだ。
「再調査すべきだ」でも、「遺族の声に耳を傾けないのですか?」でも、
「遺族が納得できるように真相を解明すべきだ」でもいい。
私はこれまでの取材経験で、自民党にも公明党にも
筋の通った人たちがいることを知っている。
多くの市民の声が寄せられれば、
そういう人たちが「これはいけない」と動きやすいようになる。
#赤木さんを忘れない
【執筆・相澤冬樹】
週刊文春の記事は以下のサイトで読めます。
文春オンライン:https://bunshun.jp/articles/-/36667
付録:佐川氏証人喚問 証言拒否 50回連発
私も見習って自民党に殴り込み!ます。
いかにも真面目でお優しそうでな赤木さんのお写真を、涙でかすみながら拝見しました。
誰かに似ていると思いましたら、数え年42歳で早世した父の面影を見ました。
父は豪快な男で真面目ではありませんでしたから、赤木さんとは似ても似つかない性格でしたから、法律なんて無視する位平気でした。
でも一面優しい所があり、長女の私への愛は一杯持ち合わせていてくれました。
話がそれて申し訳ありません。赤木さんが父のそんな
無神経さを持ち合わせていてくれたらとふと思ったのでした。
23日の国会予算委員会でアベ首相は再調査しないと改めて答弁しましたね。自民党内で再調査をさせる勢力は皆無なのでしょうか。石破さんのように袋叩きに合うのが怖いのでしょうか。組織の中の駒に成り果ててしまっているようですね。日本人の倫理感が著しく低下しているのは自民党員の言動からもつくづく感じます。
こきおばさん様のお父様、42歳でお亡くなりになるとはあまりにも早すぎましたね。戦争がなければどんなに人生を謳歌されたことでしょう。民の命を大切にしない政府はホント、だめですね!