昨年暮れも押し迫った12月28日(水)に
十三の七藝まで出かけました。
映画 『ムーランルージュの青春』 を観るためです。
ムーランルージュというのは、小劇場のことです。
それも1931年(昭和6年)に開館した芝居とレビューを提供する
劇場でした。
(激動の昭和・新宿に咲いたエスプリとユーモアんの劇場の記録
とありました。この女性が明日待子さん)
ここで上演される
魅惑的なレビューダンスと風刺劇は、学生やインテリ層に人気がありました。
(記念に買い求めたパンフレットの裏側)
新宿にあったその劇場は、屋根に乗せた赤い風車の目印と共に戦争を
挟んで20年間もオリジナルドラマを発信し続けたのです。
(パンフレットの表には、明日さんとムーランルージュの絵が。)
ここから、有島一郎・望月優子・明日待子・森繁久弥・三崎千恵子・由利徹などの
名優が育っていきました。
この映画は、かつてのスターとその家族を訪ねるドキュメンタリードラマです。
この劇場で活躍したスターで この世を去った人、今を生きる人、それぞれに青春とは
何かを問いかけながら、誰にも共通する人生に咲く花とその散り方を美しく感動的に
伝えてくれるものでした。
( 『新宿のムーランルージュの
かたすみに夕にまぐれいて
我は泣きにけり』 という 歌人・斉藤茂吉の歌も紹介されていて・・・。)
ムーランルージュのトップスターだった 『明日待子』 さんは、元祖アイドルで
「初恋の味」 として一世を風靡したカルピスの初代モデルでした。
また、明日待子さんは、91歳の今も日舞の先生として活躍しておられます。
そして、とっても若々しい舞う姿が画面から伝わってきました。
何故かとても嬉しかったです。
この場面を観るだけでも来たかいがありました。
(歌手 『春日八郎』 も短い間でしたが、活躍したことも・・・。)
私も90歳になっても、背骨をビシッと伸ばしてマジックを演じることができると
いいなぁ~。と切に願いながら帰路に着きました。
(明日待子さんは、ムーランルージュの看板スターでした。)
因みに、ムーランルージュとは、フランス語で 『赤い風車』 という意味です。