7月4日に読了。
江戸時代のお話で『つばき』 という女性の逞しく生きた半生を
描いています。(500ページ弱の大作でした。)
著者は、山本一力氏
(本棚を整理していると見つかって。)
江戸浅草で大工の父は博打で借金をして、貧しい生活は続きます。
母『みのぶ』 との間の三人姉妹として【つばき】は長女で生まれて。
美味しい飯を炊くことができると評判になり、九歳からその才能を発揮して
働きはじめます。
(著者の山本一力氏)
また、商売の才もあり、何と十七歳で一膳飯屋『だいこん』を開業して。
菜の仕入れや大八車を使っての宣伝に工夫を凝らし
益々店が繁盛します。
(つばきの頭の良さが見え隠れします。)
(何回も出てくる時は、これで確かめて。)
その中では、家のために諦めた恋もあり、切なくなる一場面も。
でも、周りが何と言おうと、自分の考えた道を貫く強さもあって
立派だと思わず拍手を送りたくなります。
これからも、もっと頑張ろうとする姿を最後にお話は終わりますが、
平凡に結婚もして、幸せになってほしいなぁ~と思った!!
(まぁ~、結婚することだけが幸せとは言えませんが。人生で
気の合うパートナーを得るというのは、何事にもかえがたい
ものと、常日頃感じていますが。)
(小説に出てくる股引も知っているようで分かっていなくて。)
また、江戸時代の文化・町並み・風習がわかり、その時代に思いを馳せて
読み進みました。
江戸時代の時刻の表現も多く、一々ネットで時刻を確かめることも。
そして、衣服についても分かっているようで、分からなくて
これもネット検索を。
(このかねは、『鐘』 と書きます。)
(このかねは、『鉦』 と書きます。そう言えば何処かで見たような・・・。)
この本は、東北に登山をした時 私が『外果骨折』をして、入院した時に
同室の方がプレゼントしてくれました。
もう8年も前になります。
(これは、私たちにはお祭りでお馴染みの半纏です。)
(瓦灯(がとう)なるもの。その昔これで明かりをとっていたよう。)
小説を読んでいて、江戸時代の生活の中の色々なものが手に取るように
分かって、ある意味楽しかったで~す ( ^^) _旦~~ (#^^#)
読み終えて、一度プレゼントしてくれた彼女に電話してみました。
絵の達者な方で
「今、NHKの絵画教室主催で絵を描きに、浜寺公園へ行って
その帰りやねん。」
と話されていました。
(本と一緒にありました。)
「また、三人展するんだったら教えてね。
拝見しに行きますから。」
と伝えて℡を切りました。
懐かしい思いがフウッーと心に広がりました。