資格無縁の人生でした。
いまさらながらつぶやいてしまうのは、19で普通運転免許をとって以来の
資格に関する学びをしたから。
上級救命救急講習と申します。
知ってはいたけれど、やったことのない技術を教えていただく絶好のチャンスです。
結構本気で取り組みました。
心臓マッサージ、人形の胸を押しました。腰が入っていてうまいとほめられました。
でも、今は「胸骨圧迫」と救命業界では表現するそうです。
AEDも使いました。使い方は難しくありません。電気を通すパットを患者の胸2カ所に貼るだけ。
でもきっと、いつ使うかが分かりません。
「普段通りの呼吸がない」という表現に当たると思われたら、胸骨圧迫とAEDだそうです。
でも、胸を押すのはためらわなくても、AEDの壁はいざとなったら高そうな気がします。
横たわった患者役の人形は、もちろん常識として呼吸はありませんから、迷い無く通電ボタンを押せましたが。
なお念のため申しますと、AEDには心電図をとる機能もついているので、
通電ボタンを押してはいけない状態の時は、電気ショックをしないと機械が判断してくれるそうです。
初めて見たのがこちら。
人工呼吸用マスクと言います。
真ん中の青いところがマウスピースになっていて、これを患者の口に差し込んで
息を吹き込みます。
やっぱり女の人相手にマウスツーマウスは気が引けるでしょ、という次元ではなく、
相手はどろどろ血を流してるかもしれませんし、どんな感染性の状態かは分からないので、
救命者の身を守るため、という意味合いだそうです。
7時間に及ぶ講習ですが、上級救命に達したとは到底自信がわきません。
ただ、一番安心したのは、東京なら救急車が到着するまでは7分だそうです。
何はともあれ、倒れた人を見たら、119をコールして、7分間「コンタクト」
していればマイナスにはならないだろう、という密かな意志が芽生えました。
「大丈夫ですか」と倒れた人に声をかける。
「誰か来てください、人が倒れています」と周りに大声で呼びかける。
呼吸があるかどうかを見つめます。
なければ胸をずっと押し続ける。
はい、そこまでは必ずするようにいたします。