図版:ミャンマー内戦(FNNオンラインより)
年末、三女の夫の家族(母親と妹)がフィリピンから来日します。
「楽しみだね。今度はどこへ行くの?」
昨年の夏に来たときは、動物園とか水族館に連れていきました。そのとき、娘夫婦は車がなかったので、私の車で行きました。その後、娘たちは中古車を買いました。
カローラ
「富士山に行きたいって」
「冬は登れないはずだよ」
「いえ、登るんじゃなくて近くから眺めるだけでいいんです。近くに湖がありますよね」
「富士五湖ね。でも、雪が降るかもしれないから、ノーマルタイヤじゃ危ないよ」
「そうか…」
娘たちが中古車を買ったとき、タイヤは3分山で、最近、タイヤを替えましたがノーマルタイヤ。
「じゃあ、ウチの車をスタッドレスにするから、それで行けばいいよ」
以前は冬になるたびにスタッドレスに履き替えていたものですが、ここ2年ほど、雪のあるところに行かなくなったので、替えていない。庭の片隅に放置してあります。そんなにすり減っていないとはいえ、経年劣化でそろそろ買い替えないと、と思っていたところでした。
なじみのタイヤ屋さんに行くと、アジア系の若者が働いていました。
作業をしている間、タイヤ屋さんのご主人と話をしました。
「あの人たち、日本人じゃないですよね」
「ええ、ミャンマー人です」
「ミャンマーですか!」
かなり前、ミャンマー語を習っていて、実際にミャンマーに行ったこともあるので、親しみがあります。
「技能実習生ですか?」
「留学生です。ほら、駅前に日本語学校があるでしょう」
「ああ。でも、今、ミャンマーは大変ですよね」
ウクライナとかイスラエルの陰であまり報じられることはありませんが、一時民主化が進んでいたミャンマーでは、軍事クーデターが起こり、今は内戦状態。
「そうらしいです。ミャンマーにいたら、兵隊に行かないといけないので、留学してるんだそうです」
「へえ」
「もう一人いたんですけど、このまえ、兵隊に行くといって帰りました」
「徴兵ですか?」
「いや、反政府軍側で戦うらしいです」
「それは大変だ」
「みんなまじめでよく働きますよ。頭もいいし、気もききます」
「お金持ちなのかな?」
日本留学にはそれなりのお金が必要です。
「どうでしょう。できるだけたくさん働きたいと言っていますよ。国にお金を送りたいって」
借金して留学資金を作ったのかもしれません。
「何歳ですか」
「20歳と21歳だったかな」
「じゃ、大学を卒業してから来たんでしょう」
ミャンマーの学制は日本とは違っていて、16歳で高校を卒業し、大学は3年制。19か20で大学を卒業します。
「日本語学校を卒業したら、どうするんだろう」
「日本の大学に行きたいらしいです」
タイヤの付け替え作業が終わったとき、ミャンマー人の青年に話しかけてみました。
「ミンガラーバー」(こんにちは)
いきなりミャンマー語で話しかけられて、ギョッとしたようすでした。
「ミンガラーバー」
ぎこちない表情でほほえみます。
「ハハハ、昔、ミャンマー語を勉強したことがあるんですよ」
ミャンマー語を習っていたのはかれこれ7年ほど前なので、今ではあいさつ以外、ほとんど忘れています。今度、ちょっと復習してみようかな、と思いました。
早くミャンマーに平和が戻れば、と思います。
ミャンマーで通信遮断か
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