犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

柳錫春裁判、続報

2022-06-03 23:04:41 | 慰安婦問題
写真:ソウル西部地裁に入る柳錫春氏(2021年7月21日)。ニュースピムより

 2019年9月に行った延世大学の講義で「元慰安婦は売春の一種」と言ったために、検察により告訴されていた柳錫春前延世大学教授の10回目の公判が行われたそうです。

 この裁判については、過去にも取り上げたことがあります。

柳錫春裁判、公判傍聴記 (1)
柳錫春裁判、公判傍聴記 (2)
柳錫春裁判、公判傍聴記 (3)

ニュースピム2022年05月25日(リンク
柳錫春「慰安婦被害者たちが積極的に売春したと言ったことはない」

ソウル西部地裁で10回目の公判が開かれる
2019年9月延世大講義録音ファイルが法廷で再生


 日本軍慰安婦被害者たちを「売春の一種」と言った容疑で告訴された柳錫春(リュ・ソクチュン)前延世大教授の講義録が25日、法廷で再生された。柳前教授は、検察が提出した録音ファイルが不法であり、「慰安婦ハルモニが積極的に売春をしたと言ったことはない」と主張した。

 ソウル西部地裁刑事単独4部(パク・ポミ部長判事)は、名誉毀損の疑いで起訴された柳前教授に対する10回目の公判を行った。この日の裁判では、柳前教授が2019年9月、延世大講義中に学生たちに「日本軍慰安婦ハルモニたちが売春をするために自発的に慰安婦になった」という趣旨の主張を含む録音データが再生された。

 計103分の長さの録音データの中で、柳前教授は「慰安婦被害者たちが自発的にいったのか」というある女子学生の質問に「今も売春を始めるのは自意(自分の意志)が半分、他意が半分だ」と言い、「昔に限ったことではない。気になるんだったら(学生が)一回やってみるかい」と言い返した。

 彼は「世界中の国々が売春を容認しているのに、すべてを日本が間違ったこととして追及するのか」、「挺身隊問題を論じる人たちは、日本だけを責める。日本だけでなく、すべての国に同じ問題提起をすべきなのではないか」と指摘した。

 韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)については、「挺対協が割り込んできてハルモニたちを教育した」と主張した。柳前教授は「(慰安婦被害者たちは)日帝時代が終わった直後にこっそりと帰ってきて生きてこられた方々だ」、「挺対協が割り込んできて『あんたたちは被害者だ』と言って、それぞれの記憶を新しくフォーマットした」と述べた。

 また「挺対協の幹部たちは統進党の幹部たちだ」、「挺対協は、ほんとうに純粋に慰安婦ハルモニのための団体なのではなく、大韓民国を滅ぼそうとする団体だ。北朝鮮に追従する人々が、勢力範囲を広げようとして挺対協を作り、慰安婦ハルモニたちを利用している」と述べた。

 録音データの再生が終わると、柳前教授は「当時の講義で、積極的に慰安婦ハルモニたちが売春をしたと言ったことはない」、「貧困という困難のために売春に引き込まれた人々という趣旨の発言であって、軍や警察、国家の命令で連れて行かれたのではないという話」と主張した。

「挺対協に言及した意図は何か」という判事の問いに対しては、「挺対協でそういう方々を集めて、そうした考えで引き入れたのではないか、という趣旨で30秒ほど発言をしたが、検察がその部分を問題にした」、「挺対協の幹事や代表の言うことを水曜集会で30年も聞いていたら、そう思うのではないか」と述べた。

 柳前教授は、2021年1月の初公判から無罪を主張してきた。西部地検は2020年10月、慰安婦被害者と挺対協に対する名誉毀損の疑いがあると見て、柳前教授を在宅起訴した。だが、挺対協に対する侮辱容疑については、嫌疑なしとなっていた。

 柳前教授に対する次の公判は8月31日午後5時に開かれる予定だ。

 慰安婦問題関連では、『帝国の慰安婦』裁判も気にかかりますが、現在、長期にわたって放置されているようです。

 政権が代わって、何か変化が見られるのでしょうか。

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