写真:中国雲南地方のコーヒー栽培(新華網日本語版より)
最近よく行くカフェで、珍しいコーヒーをいただきました。
「この前、あるフェアで新しいコーヒー豆を見つけたんですよ」
このお店は、店内に小さな焙煎機を設置していて、コーヒー豆を自家焙煎したりしています。
「雲南コーヒーです」
「雲南? ミャンマーの北の?」
「はい、ミャンマーとベトナムの北の中国の地方です。高地だけど、コーヒーベルトに入っていますよ」
コーヒーベルトというのは、コーヒーが栽培できる気候帯で、南北回帰線の間の熱帯地方。
「希少なコーヒーです。飲んでみますか?」
「お願いします」
飲んでみると、何かフルーティーな芳香がある。独特なコーヒーです。
「雲南って、米の発祥地だと聞いたことがありますけど、コーヒーも作るんですね」
雲南地方は、揚子江の上流にあり、稲の原産地ではないかとも言われています。
ミャンマー語を勉強していたころ、ミャンマー語と日本語の文法がとても似ていることを知りました(語順や助詞の存在など)。
そして、ある本に、
ミャンマー北部の雲南地方の人々が揚子江を下って、稲の文化とともに海沿いを北上、山東半島から遼東半島を経て、朝鮮半島南部から弥生時代の日本に至った。もともといた縄文人と混血して、今の日本人になった。
稲・日本語・日本人のルーツは、雲南地方にあり!
という壮大な学説が述べられていました(どの本だったか忘れました)。
仕入れ値はかなり高いらしいですが、私を含め、そのときにいた3人のお客さんに、サービスで振舞っていただきました。
常連さんの一人が、
「ベトナムコーヒーって、東ドイツのおかげで発展したんですよね?」
と言い出して、話がベトナムコーヒーに移りました。
「フランスじゃなくて?」
「いえ、東ドイツです。ベルリンの壁崩壊前の」
ベトナムはもともとフランスの植民地で、フランスの食文化の影響を受けて、今でもパンやワインが美味しいと聞いていました。コーヒーも、フランスの影響だと思っていたのですが、東ドイツとは…。
「なんか、コーヒーについて調べたくなってきたぞ」
「ぜひ調べてください」
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