三女の夫のD(フィリピン人)が、ALTとして働いていることは、以前書きました。
最初の1年半は中学校の補助教員でしたが、今年の春から同じ地域の小学校に転勤になりました。
ALTにはいくつかの種類があります。JETプログラムで招聘されている場合、業者から派遣される場合、そしてDのような自治体の直接雇用です。
ALTという仕事③~待遇
直接雇用の場合、転勤があるのですね。
Dは同一の自治体の応募に三回トライして、三回目に採用されましたが、最初に応募するとき、私が付き添いました。
待遇について確認する中で、「賞与(ボーナス)はあるんですか?」と聞いてみました。そのときの返事は、「気持ち程度です」。
実際にALTになったとき、9月から勤務を開始して、その年の12月に賞与が出ました。
「気持ち程度」だし、普通ボーナスは4月から9月までの業績に対して払われるから、数万円でるかどうか、と思っていたのに、月給の1か月分が出て、Dは大喜び。
(なんかの間違いじゃないのか)と思いましたが、次の年度の6月も、一か月の賞与がでました。
さて、今年の6月末、Dは賞与の明細をもらったとき、金額がおかしいと思って、「間違っていますよ」と申し出ました。
なんと、賞与が倍増し、2か月分出ていたのです。
すると係の人は、
「正しいですよ。1か月は期末手当で、1か月は勤勉手当、計2か月分です」
「!!!」
家に帰って家族に報告。
「D、がんばったことが評価されたんだよ」
「ほら、障害児学級でいろいろ工夫したでしょう?」
「日本語のできないフィリピン人生徒に、日本語教えたり、通訳してあげたり」
「校長先生が校内の木の剪定をしているときに、手伝ったって言ってたよね」
数日後、娘夫婦がいとこたちと会う機会がありました。あるいとこの夫が、学校事務をしていて、その話をすると、
「ああ、今年から会計年度任用職員の待遇改善があって、賞与が増えたんですよ」
直接雇用のALTは、地方公務員の中の「会計年度任用職員」に分類されているんだそうです。
(なーんだ、Dが特別頑張ったというわけじゃないのか)
それにしても、年二回計4か月分の賞与が出るということは、年収に直すと月給×16か月。
JETプログラムの待遇をしのぐかもしれません。
話を聞いている限り、職務内容はそんなに大変そうじゃない。
特に、小学校のALTになってからは、授業中ほとんどすることがなく、たまにネイティブの発音を披露することぐらい。
会話をしたり、ゲームをしたり、いろいろ工夫したいのに、その機会が与えられていないので、教育委員会のALT担当者に向かって、
「私は英語補助教員です。オーディオ補助教員じゃありません」
と不満をぶつけたこともあるそうです。
ALTの先輩の中には、「それがラクでいい」と言っている人もいるそうですが。
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