いきなり話が帰りの飛行機に飛びますが…。
アシアナ航空,全席にモニターがついています。仁川-関空路線は短いので映画鑑賞には不向き。機内に備えられているハンギョレ新聞を読みました。
ハンギョレ7月22日
「日本は島国…大陸進出欲望持つ」
権駐日大使「不適切発言」取り消し騒動
権チョルヒョン駐日大使が21日,外交官として不適切な発言をし,後になって騒ぎになると取り消すという騒動を起こした。
一時帰国した権大使はこの日午前,ハンナラ党最高委員会議に出席し,日本の独島領有権表記騒ぎに関連して「このような事態を招かないように本当に人間ができることはすべてした」と,自身の努力について長々と説明した。
彼はこの中で「日本は,英国と同様,島国特有の傾向を持っている。孤立をひどく嫌う」「大陸へ進出したいという欲望をもともと持っている」と発言し波紋を広げた。彼は「彼らが孤立をひどく恐れているということを,われわれが逆利用する必要もある。国際関係で窮地に立たせなければならない」とし,独島領有権表記強行について「日本が恐れている「国際的いじめ戦術」に立ち上がらなければならない」と主張した。権大使は会議が始まったころ,記者たちが見守る中,このような発言が飛び出した。
しかし権大使の発言は最高委員会議で「不適切だ」という指摘を受けた。権大使も後になって党スポークスマンを通じ発言を取り消した。車ミョンジン・スポークスマンは最高委員会議の直後「駐日本大使が日本を島国と表現することは適切ではないという指摘があり,権大使が発言を取り消すと言った」とし,マスコミに発言取り消しを要請した。
権大使は日本が来る9月,高校社会科課程でも独島領有権を表記する方針であることと関連し「なるべく(阻止の)努力をしてみるが,展望はあまりかんばしくない」と発言すると,野党の批判を浴びた。朴ソニョン自由先進党スポークスマンは権大使のこの発言を「敗北主義」と決めつけ,「独島問題を解決する意志のない人物を駐日大使に据え続けるのは政府の独島放棄を立証するもの」とし,解任を要求した。
発言のどこが不適切なのかと思ったら,どうやら「島国」という部分らしい。
韓国人は侮蔑の気持ちをこめて「島国」(ソムナラ)ということばをよく使います。「ちっぽけな国」ということなんでしょうけれど,日本の面積は韓国の4倍近い…。
それに,日本人は「日本が島国だ」といわれても,そんなに怒る人はいないのではないでしょうか。地理的には正しいわけだし。
たまに「島国根性」などと自嘲的に言ったりしますが,この場合の意味は「他国と交流の少ない島国に住む国民にありがちな,視野が狭く閉鎖的でこせこせした性質や考え方」(大辞泉)。30年前ならともかく,国際化の進んだ今,この表現もあまり聞かなくなりました。
ところで,権大使の言う「島国特有の傾向」,つまり「孤立をひどく嫌う」「大陸へ進出したいという欲望をもともと持っている」というのもピンとこない。日本人が一般にもっている「島国」のイメージとは合わない気がします。
いずれにしろ,「島国」という表現は日本人にとって「後で取り消す」ほどの不適切な発言とは感じられません。むしろ「国際的いじめ(ワンタ=村八分)戦略」云々の部分のほうがよっぽど問題があるように思いますが…。
ふとモニター画面に目が行きました。
地図上に,仁川から大阪までの航路が表示されています。トンヘ(東海=日本海の韓国名)にひときわ目立つように表記されているのが「독도(独島)」の文字。それ以外の地名表示は,韓国は仁川,清州,光州,釜山。日本は福岡,米子,大阪のみ。
これらの主要都市と並べて,あのちっぽけな島をわざわざ表記するのはいかにもアンバランスです。
アシアナ航空,全席にモニターがついています。仁川-関空路線は短いので映画鑑賞には不向き。機内に備えられているハンギョレ新聞を読みました。
ハンギョレ7月22日
「日本は島国…大陸進出欲望持つ」
権駐日大使「不適切発言」取り消し騒動
権チョルヒョン駐日大使が21日,外交官として不適切な発言をし,後になって騒ぎになると取り消すという騒動を起こした。
一時帰国した権大使はこの日午前,ハンナラ党最高委員会議に出席し,日本の独島領有権表記騒ぎに関連して「このような事態を招かないように本当に人間ができることはすべてした」と,自身の努力について長々と説明した。
彼はこの中で「日本は,英国と同様,島国特有の傾向を持っている。孤立をひどく嫌う」「大陸へ進出したいという欲望をもともと持っている」と発言し波紋を広げた。彼は「彼らが孤立をひどく恐れているということを,われわれが逆利用する必要もある。国際関係で窮地に立たせなければならない」とし,独島領有権表記強行について「日本が恐れている「国際的いじめ戦術」に立ち上がらなければならない」と主張した。権大使は会議が始まったころ,記者たちが見守る中,このような発言が飛び出した。
しかし権大使の発言は最高委員会議で「不適切だ」という指摘を受けた。権大使も後になって党スポークスマンを通じ発言を取り消した。車ミョンジン・スポークスマンは最高委員会議の直後「駐日本大使が日本を島国と表現することは適切ではないという指摘があり,権大使が発言を取り消すと言った」とし,マスコミに発言取り消しを要請した。
権大使は日本が来る9月,高校社会科課程でも独島領有権を表記する方針であることと関連し「なるべく(阻止の)努力をしてみるが,展望はあまりかんばしくない」と発言すると,野党の批判を浴びた。朴ソニョン自由先進党スポークスマンは権大使のこの発言を「敗北主義」と決めつけ,「独島問題を解決する意志のない人物を駐日大使に据え続けるのは政府の独島放棄を立証するもの」とし,解任を要求した。
発言のどこが不適切なのかと思ったら,どうやら「島国」という部分らしい。
韓国人は侮蔑の気持ちをこめて「島国」(ソムナラ)ということばをよく使います。「ちっぽけな国」ということなんでしょうけれど,日本の面積は韓国の4倍近い…。
それに,日本人は「日本が島国だ」といわれても,そんなに怒る人はいないのではないでしょうか。地理的には正しいわけだし。
たまに「島国根性」などと自嘲的に言ったりしますが,この場合の意味は「他国と交流の少ない島国に住む国民にありがちな,視野が狭く閉鎖的でこせこせした性質や考え方」(大辞泉)。30年前ならともかく,国際化の進んだ今,この表現もあまり聞かなくなりました。
ところで,権大使の言う「島国特有の傾向」,つまり「孤立をひどく嫌う」「大陸へ進出したいという欲望をもともと持っている」というのもピンとこない。日本人が一般にもっている「島国」のイメージとは合わない気がします。
いずれにしろ,「島国」という表現は日本人にとって「後で取り消す」ほどの不適切な発言とは感じられません。むしろ「国際的いじめ(ワンタ=村八分)戦略」云々の部分のほうがよっぽど問題があるように思いますが…。
ふとモニター画面に目が行きました。
地図上に,仁川から大阪までの航路が表示されています。トンヘ(東海=日本海の韓国名)にひときわ目立つように表記されているのが「독도(独島)」の文字。それ以外の地名表示は,韓国は仁川,清州,光州,釜山。日本は福岡,米子,大阪のみ。
これらの主要都市と並べて,あのちっぽけな島をわざわざ表記するのはいかにもアンバランスです。
私もこの発言は知っていたのですが、どこが問題がさっぱり分からなかったのです。
ありがとうございます。
どちらかと言えば、「英国と一緒で」の部分か、駐日大使が「「国際的いじめ戦術」に立ち上がらなければならない」と発言したことかと思っていました。
『二国間で領土問題がある』と事実を述べただけなのに、「国際的ないじめ」を立ち上げなくてはならないとは、逆にこの話題にどんな後ろめたいことがあるのか、、日本国民の興味を引くことになると思うんですが、、、
昔,世界史の授業で「名誉ある孤立」というのを習ったけれど,英国のことじゃなかったっけ。
イギリスは確かに北米大陸やオーストラリア大陸(?)に進出したけれど,ヨーロッパ大陸に進出しようとしたことはなかったはずだが…
孤立を嫌い大陸進出欲のある国が,二百数十年にわたって自ら鎖国したりするだろうか…
考えれば考えるほど,わからない…