犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国のヤクルト

2007-03-02 00:08:27 | 韓国雑学

 日本の商品で,韓国に最もよく定着したものの一つが,ヤクルトです。製品が同じであるだけでなく,販売方法も同じ。ヤクルトアジュンマが家や職場を訪問して販売します。

今や乳酸飲料の代名詞として,一般名詞化するまでになっています。

 たとえばこの記事
森永や明治がヤクルトを売っている? これ、乳酸飲料のことですね。

 ヤクルト
야쿠르트の類似商品も多く,それらは概して「ヨグルトゥ요구르트」と称しています。飲むヨーグルトと食べるヨーグルトは分けず,どちらもヨーグルト。似たものにヨクルトゥ요쿠르트,ヨゴトゥ 요거트 などもあって,どう使い分けているかと韓国人に聞くと,例によって聞く人によって答えがまちまち。
 ある人の説では,ヤクルトゥは韓国ヤクルトから出ている乳酸飲料の商標名で,ヨグルトゥ(ヨクルトゥ)は,ヤクルト以外の会社から出ている乳酸飲料。ヨゴトゥは固形度の高い,スプーンですくって食べるヨーグルトだそうです。

 去年のキムジャン(キムチを漬ける日)には,3000人のヤクルトアジュンマが,市庁前広場でキムチを漬ける行事を開き,翌日,ヤクルトの配達がてら,そのキムチを独り暮らしの老人や親のいない家庭,福祉施設などに届けるとのこと(→記事)。
 
ヤクルトは,社会貢献に努力する会社としても知られています。
 
 ところでヤクルトもまた,「
ジャパンマスキング(日本隠し)」の例にもれず,もともと日本の企業から技術を導入したということは,ふつうの人は知りません。ひた隠しにされているからです。

 社名からして一目瞭然なのですが,韓国ヤクルトのホームページに行っても,日本の「ヤクルト本社」との関係を示唆するものは何もない。関連企業,会社沿革の中からも排除されています。

 韓国ヤクルトが日本のヤクルトと関係があることは,日本の「ヤクルト本社」のホームページに行って,海外支社のところを見ないかぎりわからない仕組みになっています。

 まあ、ヤクルトが日本生まれだということが、営業上メリットにならないからだろうけど、なんでここまで隠す必要があるのか……。

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2 コメント

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ヨグルトは一般名詞化 (スンドゥプ)
2007-03-02 14:11:53
しているのですね。スーパーで見かけた時はお菓子等でよくある「なんちゃって品」かと思いましたが、下記のように2社から出ています。
http://www.seoulmilk.co.kr/sm?pname=product.index&spname=view&subname=04&gubun=&nMC=32&page=1
http://www2.maeil.com/goods/goods02_01.jsp?fc=102&sc=100&productcode=P053
上記のリンクを見つけたのは、下記のブログで、「血迷った韓国ヤクルト」なんて記事もありました。
http://fromseoul.cocolog-nifty.com/fromseoul/2007/01/post_cc1e.html
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血迷ったロッテ (犬鍋)
2007-03-03 09:42:53
ロッテがペペロという名前で、グリコポッキーを売ってますね。
返信する

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