犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

手紙

2008-09-13 23:47:07 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 大阪出張の朝,妻が「これ面白かったよ」と言って一冊の文庫本を差し出しました。

 東野圭吾『手紙』です。

 ブックオフの200円の値札がありました。ちょっと前に映画化もされた話題作のようですね。

 「
手紙」はタイ語ではチョッマーイ,韓国語ではピョンジ(便紙)と言います。2年ほど前にタイに出張に行ったとき,タイ映画のDVDを買って来ました。それが『チョッマーイ(手紙)』。

 当時は韓国駐在中だったので,韓国で韓国人といっしょに見たのですが,

「あっ,これは韓国のピョンジ(手紙)と同じだ」

と言うのですね。

「最愛の夫が癌にかかり,亡くなる。ところが死んだはずの夫から,妻あての手紙(ビデオ)が届く」

という筋。韓国で10年以上前にヒットした作品だそうです(私は見ませんでした)。

 タイの作品はそのリメイク版。おかげで筋を熟知していた韓国人の解説つきで,タイ語がまったくわからないのにすっかり理解できました。

 もしかしたら,韓国の『手紙』の原作は日本? 

 新幹線の中で読み始めると,まったく別の作品でした。

「弟のために強盗殺人を起こしてしまう兄。「強盗殺人犯の弟」というレッテルを貼られ,さまざまな困難に直面する弟。獄中から届く兄の手紙と弟の心の葛藤。被害者の遺族の気持ち…。」

 重いテーマの作品です。かなり厚手の文庫本でしたが,往復の新幹線で一気に読み終えました。

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2 コメント

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似ている… (犬鍋)
2008-09-15 00:01:58
P.S.アイラヴユーを検索してみました。そっくりですね。

21歳の女性作家が2004年に書いた処女作…。

韓国の『手紙』の原作は,クォンヒョンスルという作家の作品で,1997年作。1982年に実際にあった出来事(手記)を元にしたということになっています。

偶然の一致でしょうか。
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そのプロットは (salleana)
2008-09-14 15:11:38
最初に挙げられた方のプロットは10月に公開になるアイルランドの小説が原作の『P.S.アイラヴユー』と同じですね。
韓国映画の方も見てみようと思います。
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