ガンモ少年はテジョン(大田)で靴磨きになり、地元の少年たちと縄張りを巡って喧嘩をします。
そこで出てきた言葉に、「オヤブン」「コブン」というのがありました。もちろん日本語の親分、子分が語源です。
韓国が日本の植民地だったときに、たくさんの日本語が韓国語の中に入りました。
韓国政府はそのような日本語の残滓を「不純」なものとみなし、代替語を作っては、純化(醇化とも)しました。
しかし、裏社会ではその後も長らく日本語は使われ続けました。
代表的なのが「ヤクジャ(やくざ)」「オヤブン」「コブン」「さくら(花ではなく、偽の客)」などです。「ピキ」(客引き)は、最近まで使われていましたね。
また、日本の外来語も韓国でそのまま使われていました。
これも、日本式の「間違った英語」だということで、醇化対象になった。それで「テレビ」は「テレビジョン」に、「ケーキ」は「ケイク」になりました。
ドラマの中で、女子高生が転んだときに、そばにいた男子学生が、
「パンスが見えるぞ」
と言うところがありました。
日本語の「パンツ」が「パンス」になったのですね。しかし、「パンス」も日本式英語ということで、「パンティ」になりました。
日本では、男の下着はパンツ、女はパンティと使い分けられていますが、韓国では男も女もパンティと言うようです。
1990年代後半に、韓国で健診に行ったとき、更衣室で韓国のアジョシから、「パンティも脱ぐのかね」と聞かれ、びっくりしたことを思いだします。
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さて、疑問なのですが韓国語から日本語を排除したいというのは心情的にはわかりますが、中国語由来の韓国語には抵抗ないのでしょうか。
名前とかモロに中国語の影響を受けているようですが、それは許容できるのでしょうか。
実は、韓国で使われている漢字語の多くは日本製なのですね。
韓国はそのうち、訓読み系の和製漢語のみをやり玉に挙げて醇化しました。
たとえば待合室は待機室、入口はトゥロガヌンゴッのように。
しかし圧倒的多数を占める音読み系和製漢語は(民主主義、哲学、経済…)、中国製だと勘違いしたのか、知っているけど言い換えきれないからかわかりませんが、黙認されています。