犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

やりがいはあるけれど

2020-08-04 23:01:32 | 飲む
 私の新大阪での行きつけの飲み屋の一つ、メキシカンパブに行きました。タコスと、メキシカンビール、そして50種類以上のテキーラの品揃えがあります。この時期、やはり話題は新型コロナ。

犬鍋「また増えてきたね、大阪も」

店長「もういい加減にしてほしいです。また休業要請とかなったら、お手上げです」


犬「5人以上はダメなんでしょう? 営業時間も短くなるの?」


店「今のところ、ミナミ限定のはずです」


 そこへ、若い女性の二人組が入店。

店「あ、紹介します。私の彼女です。初めてですよね」


犬「初めまして」


 あいさつの後、またコロナの話を続けます。

犬「増えてきたと言っても、アメリカやブラジルとは桁が違うよね。重症者も少ない」


 彼女の連れの女性客が話に加わります。

客2「日本は何で少ないんですかね。なにか、ファクターXがあるはずですよね」


客1「まじめにマスクする、とか」


犬「土足で家に上がらない、とか」


客2「会ったとき、ハグやチューしないことも大きいんじゃないですか。沖縄のクラスターは米軍のパーティーですよ。ハグやチューしまくり」


 この方は沖縄出身だそうで、沖縄の最新事情をよく知っている。

客2「で、その軍人たちを乗せたタクシー運転手にうつって、そこから日本人に広がったんです。アメリカのウイルスは、型が違うらしいですよ」


犬「くわしいですね」


客2「私、いちおう仕事が医療関係なので」


犬「看護師さん?」


客2「いえ、理学療法士。リハビリのほうです」


犬「そうなんですか。実は私の妻が去年クモ膜下出血で倒れて、リハビリで理学療法士さんにもずいぶんお世話になりました」


客2「クモ膜下…。後遺症は残りませんでしたか?」


犬「おかげさまで、いろいろな幸運が重なって、今は普通に暮らしています。最初は半側空間無視とかがありましたが」


客2「前頭葉が傷ついたんですね」


 しばし、妻の病状や、リハビリの経過について、話をしました(リンク)。

犬「本人は運転したがってるけど、それだけはやめろって言ってます」


客2「半側空間無視だったら、運転はやめたほうがいいです」


 店長の彼女は、この話題に興味がなかったのか、カウンターにつっぷして眠りに落ちてしまいました。

犬「コロナの影響、ありますか?」


客2「ないことはないです。私は訪問リハビリが多いんですけど、感染予防対策が大変になりましたね。でも、私が訪ねて行って、すごく感謝してもらえたりすると、この仕事やってよかったと思います」


 
このあたり、介護の仕事とも共通するかもしれません。

犬「でも、待遇はあまりよくないんじゃありませんか?」


客2「そうなんですよ! だから、私、来年は転職しようかと思って。「やりがい」だけじゃ、続けられませんから」


犬「どんな仕事をするんですか」


客2「IT関係がいいかなって。今、勉強をし始めています」


 介護士も、保育士も、日本語教師も、やりがいのある仕事かもしれないけれど、大変さに見合った待遇が保証されないと、長くはできないのでしょう。
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2 コメント

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うがい薬 (犬鍋)
2020-08-08 22:19:56
大阪の吉村知事が、「ポビドンヨード」を含むうがい薬がいいとか言ってましたね。あっという間に店頭から消えたとか。
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Unknown (スンドゥブ)
2020-08-04 09:13:09
コロナについていろいろな人がいろいろのことを言っているので、私は京都大学のウイルス学者の宮沢孝幸先生の言いつけを守るようにしてます。YouTubeで発言を観ることができます。
返信する

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