緊急事態宣言下の飲み会

　ゴールデンウィークに入る直前、飲み仲間から、「飲み」の誘いが来ました。

　緊急事態宣言下ですから、もちろん「オンライン飲み会」です。

　最近は、すっかりこのスタイルが定着しましたが、初めてのオンライン飲み会は、ちょうど１年前、やはりゴールデンウイーク期間中の同じメンバーでの飲み会でした。（リンク）

「今回も、韓食（ハンシク＝韓国料理）しばりにしますか」

「そうしましょう！」

　前日、近くの韓国食材店に行って、ナクチチョッカル（タコの塩辛）、ケンニプ（えごまの葉）のキムチ、サムジャン（サムギョプサルやポッサムキムチなどに使う、韓国味噌）、プチムカル（チヂミ用の粉）などを買い、当日の午前中、豚バラブロックや野菜などを買い出しに行きました。

　ケンニプ（えごまの葉）が珍しくスーパーにあったのは嬉しかったのですが、サンチュはなかったのでサニーレタスで代用、チャプチェに使うタンミョンもなかったので普通の春雨を買ってきました。

　この日は、韓食づくし。まず、お昼ご飯はヘムルパジョン（海鮮チヂミ）。夜の飲み会用には、ポッサムキムチ（ゆで豚を野菜、キムチで包む料理）、チャプチェ（雑菜=春雨、牛肉、野菜、きのこなどの炒め物）を作りました。お酒はもちろんチャミスル（韓国焼酎）です。チャミスルは外飲みだと店によっては１本1000円以上取られますが、スーパーでは300円で売っていますから経済的。

　飲み会は午後７時に始まりました。東京のK氏と仙台のS氏。もう一人、埼玉のY氏は都合が悪いらしい。

犬「ひさしぶり」

K「いつ以来でしたっけ」

S「去年の秋かな？」

　ブログを見ると、前回は、10月でした。

犬「ところで、地震、大丈夫でしたか？」

　前日、宮城沖で震度５強の地震があったのです。

S「うちは大丈夫でした」

K「それは何より」

犬「つまみは何？」

S「今日は、スーパーのお弁当です。酒はチャミスルですが」

犬「ぼくはたくさん作ったよ。ポッサムキムチにチャプチェ」

K「豪勢ですね」

　オンライン飲み会では、つまみをシェアできないのが欠点です。

K「いつ終わるんですかね、コロナ」

S「当分、無理でしょう」

犬「オリンピックはできるのかなあ」

K「やるとしても無観客になりそうですね」

犬「IOCは、アメリカのテレビの放映権収入がほしいんでしょう」

K「チケットの払い戻しはされるのかな」

犬「さあ」

　うちの家族でチケットを買ったのは、いちばん下の娘だけ。大学時代にグランドホッケーをやっていて、ホッケーの試合のチケットを買ったのです。

犬「また韓国に行きたいけど、来年以降だね」

「ぼくはあっちに銀行口座があるから、いつかおろしに行かないとならないんだけど…」

　Kさんは、日本語の声優や、映画の字幕翻訳などをやっていて、その収入が韓国の口座に振り込まれるそうなのです。

犬「じゃ、そのときにいっしょに行こうか」

K「いいですね」

犬「いちど、関釜フェリーも乗ってみたいんだけど」

K「関釜フェリーはいいですよ。安いし」

　Kさんは、フェリーを何回か利用したそうです。

犬「でも、下関に行くのにお金かかるよ」

S「仙台から下関に車で行って、そのままフェリーでに車ごと乗りこむってのはどうですか」

犬「そんなことできるの？」

K「前に乗ったとき、韓国の若者がバイクで日本に来て、日本一周するって言ってましたよ」

犬「へえ、でも車で行くとなると、１週間ぐらいは必要だね」

　私は消化していないリフレッシュ休暇があるのですが、その期限は2022年の３月まで。それまでにコロナが収まっていればいいのですが。

　酔いが回った後の話題は、例によって、よく覚えていないのですが、仙台出身のSさんから、宮城と福島は明治維新の時以来、敵対関係にあるとか、仙台は東北のどの地域とも仲が悪い、などという話を聞きました。

　午後７時から始まった飲み会は、延々と11時過ぎまで続き、みな睡魔に襲われ始めたのでお開きに。

　次のオンライン飲み会は、オリンピックのころになるでしょう。開催されればの話ですが。