写真:李在明次期大統領候補夫妻
一時、ネロナムブルという言葉が流行りました。
ネロナムブルをハングルで書くと、내로남불となります。
一時、ネロナムブルという言葉が流行りました。
ネロナムブルをハングルで書くと、내로남불となります。
これは、
내가 하면 로맨스, 남이 하면 불륜
(ネガ・ハミョン・ロマンス、ナミ・ハミョン・プッリュン)
の頭文字をとって作った造語で、意味は
「私がすればロマンスだが、他人がすれば不倫」
要するにダブルスタンダードのことです。
2019年に、曺国(チョ・グク)という大学教授が文大統領から法相に任命されましたが、本人や家族にさまざまな不正が発覚し、辞任しました。
数多くの不正の一つが、娘の不正入学・進学問題。曺国氏は、朴槿恵(パク・クネ)政権時代に、崔順実(チェ・スンシル)の娘の不正入学疑惑(リンク)を批判していたので、「ネロナムブル」と批判されたんですね。
曺国氏は「剥いても剥いても疑惑が出てくる」ので、「たまねぎ男」とも呼ばれました。
最近、ソウル経済新聞が社説で最新の「ネロナムブル」の例を挙げています。
一人は、与党の次期大統領候補、李在明氏。李候補は、野党の候補尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏の夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏について批判していましたが、自分の夫人のキム・ヘギョン氏の「職権乱用」疑惑が持ち上がりました。
もう一人は、「光復会」会長の金元雄(キム・ウォンウン)氏。彼はこれまで、盛んに親日派摘発をしていましたが、会が運営するカフェの利益を横領した疑惑がもたれています。
金元雄光復会会長
[社説]底なしの偽善とネロナムブル
与党側の人々の偽善と「ネロナムブル」の振る舞いが続いている。今度は李在明・共に民主党大統領候補の夫人、キム・ヘギョン氏の「職権乱用」騒ぎが持ちあがり、金元雄光復会長の不正疑惑が捜査の俎上に上がった。少し前には、曺国(チョ・グク)前法務部長官の子女の不正入試と、尹美香(ユン・ミヒャン)無所属議員の日本軍慰安婦後援金流用疑惑が国民の怒りを買った。
李候補が京畿道知事だったとき、道庁の公務員たちが李候補夫人の私事に動員されたことが暴露された。特別職5級公務員のペ某氏の指示で、7級公務員A氏が李候補夫人の食事の配達、薬の代理処方、息子の退院手続きなどをしたというのだ。ペ氏は代理処方した薬は自分が服用したと主張している。A氏が李候補の家用の牛肉などを購入する際に、公務用の法人カードで決済したという疑惑も提起された。法曹界では「法人カードの流用は国庫損失罪、横領罪で処罰対象だ」と指摘されている。
李候補は3日、法人カード使用疑惑について「監査で問題が明らかになれば責任をとる」と述べた。京畿道は監査に乗り出したが、「内部調査」だけに、その実効性が疑問視されている。これについてチョ・クァンハン南楊州市長は、「ネロナムブルでないなら、本人自ら最も厳しい基準で責任を問うべき」と批判した。京畿道が市長業務推進費で購入した2万5000ウォンのコーヒー商品券10枚を職員たちに配った南楊州市庁の公務員を、懲戒処分にしたことを念頭に置いたとみられる。
金元雄会長は、光復会が国会で運営するカフェの収益金を、自分の衣服の購入や理髪店利用など、私的用途に使ったという疑惑を持たれている。金会長は虚偽だと反論しているが、市民団体が横領疑惑で告発し、警察が捜査に着手した。金会長は歴史歪曲妄言などで物議を醸した張本人であり、捜査結果が注目される。文在寅政権の主要メンバーたちは、建前と本音の異なる行動で国民の怒りを買っている。アン・ヒジョン前忠南道知事、パク・ウォンスン前ソウル市長、オ・ゴドン前釜山市場の権力をかさに着た性犯罪(リンク)も見逃すことができない。彼らは、自分だけは正しいという独善的態度で規則に反した不正行為を繰り返し、ネロナムブルの象徴となった。
この記事では、金元雄会長の横領の用途が「理髪店利用」となっていますが、別の記事では「按摩費用」となっていました。理髪店というのは、いわゆる「頽廃理髪所」(リンク)なのかもしれません。韓国で「按摩施術所」「頽廃理髪所」は風俗営業です。
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