犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

孤独な美食家

2023-02-15 23:47:07 | 日々の暮らし(2021.2~)

 少し前に、昨年の大晦日の夜、テレビを観なかった、という記事を書きました。

テレビを観ない大晦日

 実際は、紅白歌合戦の裏番組を録画して、年明けに観たのでした。

 それは、「孤独のグルメ 大晦日スペシャル」

 私はヒロシの「迷宮グルメ-異郷の駅前食堂」が好きで、録画して観ていたのですが、昨年、ヒロシが降板してからは、松重豊の「孤独のグルメ」に乗り換えました。

 ちょうど、「全話イッキ見」といって、過去作を毎日再放送しているので、全部観るのはなかなか骨が折れるのですが。

 実は、このドラマ、韓国でも放映されていて、けっこう人気があるらしい。特に、2018年に韓国ロケがあったときは、話題になって、新聞にも取り上げられていました。韓国語の題名は「孤独な美食家」

 反日の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、No Japanを唱え始めたのが2019年7月ですから、その約1年前です。

2018-05-09 ハンギョレ日本語版
「終点炭火焼きカルビ」求め韓国訪れた「孤独のグルメ」

 私が韓国に滞在していた1996~2007年、昼ご飯を一人で食べるということはありませんでした。だいたい、もう一人の駐在員とか、韓国の現地職員の数人がいっしょでした。

 たまに一人で食べたいときもあるんですけど、一人で食べに行こうとすると、現地社員たちがとても気の毒そうにする。

 昼ご飯を一人で食べるのは、「友だちのいない証拠」と見られるのです。

 実際、ちゃんとした食堂で、一人ご飯(韓国語でホンパプと言います)をしている人はいない。ちゃんとしていない食堂、すなわちコンビニのイートインとか、粉食家(プンシクチプ、キムパプやインスタントラーメンを出す店)にはたまにいましたが。

 それから約20年。

 韓国でも「一人ご飯」が、わりと普通のことになり、「孤独の美食家」を観る人も増えたというのは、隔世の感があります。

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2 コメント

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美食家 (スンドゥブ)
2023-02-21 08:12:57
ネットで美食家の意味を調べると、必要以上に金銭を使っておいしいものを食べる人(グルメ)を指すとあります。となると、「孤独の美食家」や「孤独のグルメ」というタイトルは内容と合致しないように感じます。主人公は別にお金をたくさん払ってはいません。
それでは、お金をたくさん払わないけど、おいしいものを求めて食べ歩く人を何というのでしょうか。
食道楽というのが当てはまるのでしょうか。
食に関して人を指す言葉としては他に、大食漢、健啖家、食いしん坊、食通などが思い浮かびますね。
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コメントありがとうございます (bosintang)
2023-02-21 22:36:49
美食家は、美味しんぼの海原雄山かな。

井之頭五郎は、美味しいものをわざわざ食べに行くんじゃなくて、仕事で行った町の、通りすがりの店で食を楽しむという感じなので、食道楽ともややずれる気が。

いつも、ゆうに2人分は平らげているので、大食漢とはいえるでしょう。
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