新大久保がコリアン街になって久しく、池袋は中国人が日々勢力を広げています。そしてその中間にある高田馬場は、ミャンマー人が多く住む地域なのだそうです。高田馬場はリトル・ヤンゴンなどという記事もありました(→リンク)。
軍事政権時代に政治的迫害を逃れて日本に渡ってきたミャンマー人は約8000人。そのうちの1000人ぐらいが高田馬場周辺に住んでいるらしい。ただ、高田馬場はかなりの繁華街なので、新大久保における韓国人ほどには目立ちません。
以前、高田馬場で獣肉料理を食べたとき、ミャンマー料理屋さんに立ち寄ったことがありました(→リンク)。気になっていたので、土曜日の夜、夫婦で出かけてみました。
入ったのはミンガラバー。ミンガラバーとはミャンマー語で「こんにちは」の意味。高田馬場にあるミャンマー料理の店の中では広いほうで、表通りに面した小ぎれいな店です。
お店の人はみなミャンマー人なのでしょう。女主人は日本語が流暢です。
まずはミャンマービールと鳥のからあげを頼んで、メニューをじっくり検討します。唐揚げはタイ風のピリ辛ソースにつけて食べます。特に癖のない味です。ミャンマービールは、薄すぎることもなく、なかなかいけました。
ミャンマー料理の売物は煮込み料理だそうなので、それを一品。鶏、豚、羊が選べましたが、豚肉にしました。野菜は空芯菜の炒めもの。そしてモヒンガーというミャンマー独特の麺を頼みました。煮込み料理はカレー風味。とはいってもそれほどスパイシーではありません。空芯菜はにんにくといっしょに炒めた中華味。
いちばん印象的だったのがモヒンガーでした。
そうめんにとろみのあるスープをかけたもの。スープは魚(なまず)を形がなくなるまで煮込んだものだそうで、そこにレモングラス、揚げにんにく、香菜(コリアンダー)、ゆで卵などが入っています。ほどほどにエスニックな香りがして、おいしくいただきました。
どの皿もあまり量が多くないので、最後にタミンジョー(炒飯)を頼みました。土曜日の7時頃に店に入ったときは、われわれだけだったのに、そのあとどんどんお客さんが入ったので、チャーハンが出てくるのに相当時間がかかりました。ご主人はテーブルを通り掛かるたびに「もう少しでできますから」と申し訳なさそうにしています。炒飯は普通の中華風でした。
お勘定のときに、ミャンマー料理について聞いてみました。
「このお店の味は日本人向けにしているんですか」
「いえ、そんなことはないですよ」
「炒飯は日本のお米でしたね」
「うちは日本米とタイ米をブレンドしているんです。タイ米だけだと日本のお客さんに不評だし、日本米だとミャンマーの人が文句をいうので…」
このお店は純粋なミャンマー料理というよりは、中華風なんだそうです。ミャンマーは中国・インドと接しているため両国の食文化の影響が受けているようです。
「本場の味に比べるとあっさりしていると言われます。ミャンマーはもっと油を使うんですけれど、それは冷蔵庫とか施設が不十分だからなんです。日本ではその必要がないので油は控え目にしています」
モヒンガーもミャンマーではビーフンを使うが、日本では米の生麺が手に入らないのでそうめんで代用しているとのこと。
結果的に日本人の口にあったマイルドなエスニック料理に仕上がっているようです。味もよかったですが、ご主人の感じがよかったので、また行ってみようかとおもいます。
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お昼ごはんだったこともあり、チャーハンと焼きそば、それにミャンマービールを頼みました。
出てきた料理は、コメと麺との違いだけで具が一緒でした(^ ^;
食堂の隣の席で、数人の制服姿の軍人? 警官? が、酒盛りしていたのが印象的でした(^ ^;
モヒンガ、私も大好きデス^^