本日をもちまして,「犬鍋の韓国便り」はトル 돌 (一歳の誕生日)を迎えました。
定期的な読者の方々,たまに読んでくださる方々,偶然立ち寄ってくださった方,一年間,本当にどうもありがとうございました。
コメントをくださった方,ROMの方,トラックバックしてくださった方,他のところに紹介してくださった方にも,厚くお礼申し上げます。
勝手にネタを使われたり,無許可で登場させられうえ、いいように脚色,戯画化されたにもかかわらず,苦笑いするだけで見逃してくださった寛容な方々,感謝とともに謝罪します〈賠償はしません)。
このブログのついての回顧は昨年末に一度やりましたが,一周年を機に,あらためてブログについて思ったことを綴ってみたいと思います。
おそらく「ブログ論」的なものは,すでに本や雑誌,そしてたくさんのブログの中で論じつくされていることと思いますが,そのような労作を参照する努力を勝手に割愛させていただきます。
ここ数年,ブログというものが爆発的に人気を呼んだのは,やはりその「気楽さ」にあるのでしょう。ほとんど何の制約もなしに,それぞれ自分の目的,ポリシー,趣味に合わせて,お手軽にHP風のものが作れる。以前から存在したHP,掲示板,メール,チャットなどにはなかった美点をたくさん備えている。
不特定多数を相手に発信するというブログの形式は,従来のHPや掲示板に似ています。私は自分のHPを作ったことはありません(面倒くさそうなので)が,掲示板は一時期凝っていたことがあります。韓国本国の掲示板(韓国語)にも進出して,韓国語の練習かたがた,韓国人論客と舌戦(?)を繰り広げたこともある。
実は,犬鍋ブログの原稿の一部は,かつて掲示板に投稿した原稿の流用,焼き直しが相当数含まれています(そういうのがあったからこそ,それほど苦労せず毎日更新できたともいえます)。
さて,掲示板とブログの違いは何か。
掲示板は,あるテーマについて,不特定の人々と意見を交換するもの。衆人環視の中とはいえ,「対話」に目的があります。ブログは対話が目的ではない。もちろんコメント欄を通して対話をすることもできますが,それはあくまでサブ機能。掲示板が双方向なら,ブログは一方的な「発信」の性格が強いといえましょう。
掲示板とブログ,どちらもやってみたうえでの感想は,ブログのほうがずっと気楽だということですね。
掲示板の場合,「場の雰囲気,流れ」というものがあるので,それを尊重して投稿するのが礼儀。
また,掲示板の対話はちょっとしたことで「論争」に発展しやすい。もちろん,発展的・建設的な論争は,それはそれで面白いのですが,疲れる。やっぱりやるからには負けたくないのが人情というもので,負けまいと思うと相当な下調べが必要になる。形勢が悪くなると,揚げ足をとったりとられたりという泥仕合になり,あげくに罵倒合戦に発展しちゃうこともある。それを楽しむ向きもありましょうが,私の場合,そういうのはあんまり好きじゃないので,途中で自制したり,かわしたり,相手の面目をつぶさない程度に手加減したり,逃げ道を用意してあげたり,ときには茶化してお笑いの方面に逃げたりして,その場を取り繕うコツも身につけました。
いずれにしても,そういうときは相当に神経を使う。
もちろん,とても居心地のいい掲示板にめぐり会ったこともあります。
共通の関心事について,仮想の空間で,顔も知らない相手と,ウィットあふれるやりとりをする。こんな気の利いたことを言うこの人は,いったいどんな人なんだろうと,しばし想像にふけったりもします。心地よい緊張をともなった,おしゃれな対話が成り立ったときの快感は,ブログでは味わえないものかもしれません。
数年間,いくつかの掲示板に出入りし,あるいは論争し,あるいはマッタリとくつろぎながら,ネット上の人づきあいの機微について少しく学びました。どういう言葉,口調が人を不快にさせるか。どんな表現,投稿姿勢が人を感心させ,うならせたりもするのか。人はどんなときキレるのか。
しかし,ブログを始めてその気楽さに味をしめるにつれ,掲示板からはだんだん足が遠のき,最近はほとんど訪れなくなりました。
さて,ブログにはいろいろなタイプがあります。
以前,犬鍋ブログの特徴として,次の四つをあげました。
①毎日更新する。
②韓国と関係のある内容にする。
③ある程度の誇張はするが,嘘は書かない。
④いただいたコメントには必ず返事をする。
これは三カ月経った今も基本的に変わりません。あのとき思いつかなかったものを追加するとすれば,
⑤半匿名
⑥画像なし
⑦三色刷り
⑧リンクの多用
というのもあるかな。①~④については,前に書いたので繰り返さないことにして……
⑤半匿名
ブログの中には実名ブログもあるようです。私の場合,原則的に「匿名」で,実社会での知り合いにもあまり教えていない。
でも,絶対に身元を明かさないぞ!と意を決しているわけでもなく,ときどき身元の割れそうな身辺雑記のようなことも書く。それらを注意深く読めば,犬鍋の正体をつきとめることは可能かもしれません(そんな暇人はいないでしょうが)。まあ,正体がばれて不都合な内容,たとえば誹謗中傷とか,(深刻な)著作権侵害とか,反社会的行動の暴露などはないはずなので,私のほうも正体隠しにそれほど気をつかっていません。
⑥画像なし
これはたんに私の携帯が旧式で,カメラ機能がついていない(ディカも持っていない)というのが大きいですが,性格によるところもあります。根が活字人間の私は,文章に対する,ちょっとしたこだわりがある。ある内容を文章だけでいかに生き生きと伝えられるか試したい,といった気持ちもないわけでなく,将来私のケータイがバージョンアップしたとしても,このまま画像なしで行こうかなと,今は思っています。
⑦三色刷り
画像がなくて味気ないぶん,字面で変化を出そうとしたわけですが,現在のテンプレートの地色と色文字が合わないかも。ちょっと読みにくいなあと,自分でも感じています。ワードで下書きをしたものを貼り付けるからか,ハングルを混ぜて書くからか,ときどき文字の大きさの指定が思い通りにいかないことがある。gooブログのバグでしょうか。ちょっといらいらします。
⑧リンクが多い
時事的な問題を書くようになってから,特に新聞記事へのリンクを多用しています。引用ミスをせずにすむし,手間も省けるしで,とっても便利。
あと,自分の過去記事へのリンクも多い。最新記事に直接関係のあるもの以外に,あまり意味のないリンクもあります。犬鍋ブログは毎日更新ですから,駄文も多い。でも,われながら「傑作」と密かに自己満足している文章もある。このまま過去記事の中に埋もれさせておくのはもったいないなあ,という気持ちからリンクしたものもあります。
ま,こんなふうに,私の趣味と自分勝手な方針に基づいて,日々更新しています。こういう勝手さが許されるのが,ブログのいいところかなあと。
〈関連記事〉
0612302006年回顧~ブログ①
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定期的な読者の方々,たまに読んでくださる方々,偶然立ち寄ってくださった方,一年間,本当にどうもありがとうございました。
コメントをくださった方,ROMの方,トラックバックしてくださった方,他のところに紹介してくださった方にも,厚くお礼申し上げます。
勝手にネタを使われたり,無許可で登場させられうえ、いいように脚色,戯画化されたにもかかわらず,苦笑いするだけで見逃してくださった寛容な方々,感謝とともに謝罪します〈賠償はしません)。
このブログのついての回顧は昨年末に一度やりましたが,一周年を機に,あらためてブログについて思ったことを綴ってみたいと思います。
おそらく「ブログ論」的なものは,すでに本や雑誌,そしてたくさんのブログの中で論じつくされていることと思いますが,そのような労作を参照する努力を勝手に割愛させていただきます。
ここ数年,ブログというものが爆発的に人気を呼んだのは,やはりその「気楽さ」にあるのでしょう。ほとんど何の制約もなしに,それぞれ自分の目的,ポリシー,趣味に合わせて,お手軽にHP風のものが作れる。以前から存在したHP,掲示板,メール,チャットなどにはなかった美点をたくさん備えている。
不特定多数を相手に発信するというブログの形式は,従来のHPや掲示板に似ています。私は自分のHPを作ったことはありません(面倒くさそうなので)が,掲示板は一時期凝っていたことがあります。韓国本国の掲示板(韓国語)にも進出して,韓国語の練習かたがた,韓国人論客と舌戦(?)を繰り広げたこともある。
実は,犬鍋ブログの原稿の一部は,かつて掲示板に投稿した原稿の流用,焼き直しが相当数含まれています(そういうのがあったからこそ,それほど苦労せず毎日更新できたともいえます)。
さて,掲示板とブログの違いは何か。
掲示板は,あるテーマについて,不特定の人々と意見を交換するもの。衆人環視の中とはいえ,「対話」に目的があります。ブログは対話が目的ではない。もちろんコメント欄を通して対話をすることもできますが,それはあくまでサブ機能。掲示板が双方向なら,ブログは一方的な「発信」の性格が強いといえましょう。
掲示板とブログ,どちらもやってみたうえでの感想は,ブログのほうがずっと気楽だということですね。
掲示板の場合,「場の雰囲気,流れ」というものがあるので,それを尊重して投稿するのが礼儀。
また,掲示板の対話はちょっとしたことで「論争」に発展しやすい。もちろん,発展的・建設的な論争は,それはそれで面白いのですが,疲れる。やっぱりやるからには負けたくないのが人情というもので,負けまいと思うと相当な下調べが必要になる。形勢が悪くなると,揚げ足をとったりとられたりという泥仕合になり,あげくに罵倒合戦に発展しちゃうこともある。それを楽しむ向きもありましょうが,私の場合,そういうのはあんまり好きじゃないので,途中で自制したり,かわしたり,相手の面目をつぶさない程度に手加減したり,逃げ道を用意してあげたり,ときには茶化してお笑いの方面に逃げたりして,その場を取り繕うコツも身につけました。
いずれにしても,そういうときは相当に神経を使う。
もちろん,とても居心地のいい掲示板にめぐり会ったこともあります。
共通の関心事について,仮想の空間で,顔も知らない相手と,ウィットあふれるやりとりをする。こんな気の利いたことを言うこの人は,いったいどんな人なんだろうと,しばし想像にふけったりもします。心地よい緊張をともなった,おしゃれな対話が成り立ったときの快感は,ブログでは味わえないものかもしれません。
数年間,いくつかの掲示板に出入りし,あるいは論争し,あるいはマッタリとくつろぎながら,ネット上の人づきあいの機微について少しく学びました。どういう言葉,口調が人を不快にさせるか。どんな表現,投稿姿勢が人を感心させ,うならせたりもするのか。人はどんなときキレるのか。
しかし,ブログを始めてその気楽さに味をしめるにつれ,掲示板からはだんだん足が遠のき,最近はほとんど訪れなくなりました。
さて,ブログにはいろいろなタイプがあります。
以前,犬鍋ブログの特徴として,次の四つをあげました。
①毎日更新する。
②韓国と関係のある内容にする。
③ある程度の誇張はするが,嘘は書かない。
④いただいたコメントには必ず返事をする。
これは三カ月経った今も基本的に変わりません。あのとき思いつかなかったものを追加するとすれば,
⑤半匿名
⑥画像なし
⑦三色刷り
⑧リンクの多用
というのもあるかな。①~④については,前に書いたので繰り返さないことにして……
⑤半匿名
ブログの中には実名ブログもあるようです。私の場合,原則的に「匿名」で,実社会での知り合いにもあまり教えていない。
でも,絶対に身元を明かさないぞ!と意を決しているわけでもなく,ときどき身元の割れそうな身辺雑記のようなことも書く。それらを注意深く読めば,犬鍋の正体をつきとめることは可能かもしれません(そんな暇人はいないでしょうが)。まあ,正体がばれて不都合な内容,たとえば誹謗中傷とか,(深刻な)著作権侵害とか,反社会的行動の暴露などはないはずなので,私のほうも正体隠しにそれほど気をつかっていません。
⑥画像なし
これはたんに私の携帯が旧式で,カメラ機能がついていない(ディカも持っていない)というのが大きいですが,性格によるところもあります。根が活字人間の私は,文章に対する,ちょっとしたこだわりがある。ある内容を文章だけでいかに生き生きと伝えられるか試したい,といった気持ちもないわけでなく,将来私のケータイがバージョンアップしたとしても,このまま画像なしで行こうかなと,今は思っています。
⑦三色刷り
画像がなくて味気ないぶん,字面で変化を出そうとしたわけですが,現在のテンプレートの地色と色文字が合わないかも。ちょっと読みにくいなあと,自分でも感じています。ワードで下書きをしたものを貼り付けるからか,ハングルを混ぜて書くからか,ときどき文字の大きさの指定が思い通りにいかないことがある。gooブログのバグでしょうか。ちょっといらいらします。
⑧リンクが多い
時事的な問題を書くようになってから,特に新聞記事へのリンクを多用しています。引用ミスをせずにすむし,手間も省けるしで,とっても便利。
あと,自分の過去記事へのリンクも多い。最新記事に直接関係のあるもの以外に,あまり意味のないリンクもあります。犬鍋ブログは毎日更新ですから,駄文も多い。でも,われながら「傑作」と密かに自己満足している文章もある。このまま過去記事の中に埋もれさせておくのはもったいないなあ,という気持ちからリンクしたものもあります。
ま,こんなふうに,私の趣味と自分勝手な方針に基づいて,日々更新しています。こういう勝手さが許されるのが,ブログのいいところかなあと。
〈関連記事〉
0612302006年回顧~ブログ①
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かかわらずホントにすごいと思います。
ブログの特徴③!
これが私のもっとも気に入っている所です。
これからも、犬鍋さんらしい記事を読ませて
もらうのを楽しみにしていますね。
数字の誇張は嘘以外の何ものでもない。
私の場合、表現の誇張とご理解ください。
いつもコメントありがとうございます。
嫌韓テーマは興味ありますが、日本人としてはどうしても面白くない話題になってしまいますね。だからってやめろと言っていません。どうぞ続けて下さい。
今後の期待としては、ちょっと艶っぽい話題ですね。10年間の経験や見聞きしたことなど。でもご家族はこのブログを知っているのかな?
個人的には、一段落しましたので、食べ歩きや飲み歩きの時には、お声をかけて下さい。
今後は,日本人としていい気持ちになれる証言などの紹介を増やしていきたいなあ,と。
痴韓系の話は,私のもっとも不得手とするところなので,ご期待には沿えないかも(笑
滞韓10年の伝聞情報ならありますが。
家族は読んでいないようですね。
一度,妻に教えたのですが,かつて掲示板でバトルを繰り広げていたことを知っている妻は,
「また韓国の悪口書いてるんでしょ?」
と,ほとんど関心がない様子でした。
海苔屋の社長のお話し、面白いですね。フーテンの寅さんみたいな人、たくさんいそうですね。