四日目の昼は,中華料理。
「嫌ですか?」
中国出身の出張者に聞くと,
「いいですよ。中華料理とは認められませんがね」
われわれが頼んだのはメッコムチャジャンミョン(辛いチャジャンミョン)。普通のチャジャンミョンに唐辛子を入れて炒めたもの。
3人前が一枚の大皿に盛られてきました。黒いジャン(味噌餡)は,刻み入れられたネギと豚肉とともに炒められ,麺と満遍なく混ざった状態で出てきます。
所々に輪切りにされた青唐辛子が見えます。唐辛子だけつまんで食べてみましたが,飛び上がるほど辛い,というわけではない。私も含め,3人とも辛いものには強いほうだったので,唐辛子を気にせず食べました。
半分ほど食べたころ,店のアジョシが通りがかったついでに,
「足りなければここにご飯を入れて混ぜて食べてもおいしいよ」
とアドバイスしてくれましたが遠慮しておきました。韓国人は本当に混ぜるのが好きです。
夜は,このところ定番となっているイルシク(日式)の店でモドゥムフェ(刺身三点盛り合わせ)。
酒は清河ではなく,オシプセジュ(五十歳酒)にしました。ペクセジュ(百歳酒)という韓方薬(×漢方薬)入りの酒とソジュを薬罐で混合して飲む,体にいいのか悪いのかわからない酒です。
百歳酒は「飲めば百歳まで生きられる」そうです。
(トングル・チョ~クチョ~ク・パルミョンソラド…)
五十歳酒は,「五十歳まで生きられる」のではなく,「あと五十年生きられる」ということですので,五十歳を越えた方は五十歳酒にして飲んだほうが長生きできます。
また,薬罐は韓国語でチュジョンジャと言い,酒煎子と書きますが,五十歳酒と関連があるのかどうか不明です(間違いなく無いでしょう)。
二次会は,同行していた若い韓国人職員を連れて,漢南洞のバーにご機嫌伺い。
犬鍋「アンニョンハセヨ。この前の酒,残ってますか?」
ママ「あら,犬鍋さんが帰ったあと,残ったお二人が全部飲んで帰られたわ」
犬「アイゴ。それをあてにしてたのに。そういえば,最近,日本人女性の二人連れが来ませんでしたか?」
マ「ああ,いらっしゃいましたよ」
犬「ネットで知り合った人でね」
マ「犬鍋さんのことだとピンと来ました。UNビレッジにお住まいだそうで。あまりたくさんは話せなかったけど」
連れの韓国人職員も,ここでは顔馴染です。
犬「こいつ,最近,結婚話があってね」
マ「あら,あの大邱の彼女?」
職員「いえ,彼女とは別れました」
ママはとにかく記憶力が良い。
マ「あっ,これ使っていただいてるのね」
帰国直前にママからもらった金豚のストラップ。私の携帯についていたのを目ざとく見つけます。
マ「こちらのはマンネ(末っ子)からもらったやつでしょう?」
(ほんとに良く覚えているなあ!)
金の豚は韓国では縁起物とされ,金持ちになれるらしい。今のところ,その兆候はありませんが。
ほかのお客さんが帰り,もう一人のアガシも合流。2週間前に入ったというアガシは,日本語を勉強中だそうで,日本語会話ノートのような小冊子を持ち歩いている。パラパラとめくると,基本的な挨拶と単語が並んでいる。
「ここに恋人っいう言葉があるけどね,今は使わないよ。この前,娘に,『お前,恋人いるのか?』と聞いたら,吹き出されちゃった」
「えっ? じゃ,なんていうの」
ママが10年前に日本で身につけた日本語も,今となっては古いらしい。
「彼氏か彼女。カレシは尻上り調で言わないといけない」
いろいろな話をするうちに,時計は12時を回ります。空いた小瓶のハイネケンが6本。1本1万ウォンがこのタイプのバーの相場です。次の日の仕事もあるし,われわれは6万ウォンを払って店をあとにしました。
「嫌ですか?」
中国出身の出張者に聞くと,
「いいですよ。中華料理とは認められませんがね」
われわれが頼んだのはメッコムチャジャンミョン(辛いチャジャンミョン)。普通のチャジャンミョンに唐辛子を入れて炒めたもの。
3人前が一枚の大皿に盛られてきました。黒いジャン(味噌餡)は,刻み入れられたネギと豚肉とともに炒められ,麺と満遍なく混ざった状態で出てきます。
所々に輪切りにされた青唐辛子が見えます。唐辛子だけつまんで食べてみましたが,飛び上がるほど辛い,というわけではない。私も含め,3人とも辛いものには強いほうだったので,唐辛子を気にせず食べました。
半分ほど食べたころ,店のアジョシが通りがかったついでに,
「足りなければここにご飯を入れて混ぜて食べてもおいしいよ」
とアドバイスしてくれましたが遠慮しておきました。韓国人は本当に混ぜるのが好きです。
夜は,このところ定番となっているイルシク(日式)の店でモドゥムフェ(刺身三点盛り合わせ)。
酒は清河ではなく,オシプセジュ(五十歳酒)にしました。ペクセジュ(百歳酒)という韓方薬(×漢方薬)入りの酒とソジュを薬罐で混合して飲む,体にいいのか悪いのかわからない酒です。
百歳酒は「飲めば百歳まで生きられる」そうです。
(トングル・チョ~クチョ~ク・パルミョンソラド…)
五十歳酒は,「五十歳まで生きられる」のではなく,「あと五十年生きられる」ということですので,五十歳を越えた方は五十歳酒にして飲んだほうが長生きできます。
また,薬罐は韓国語でチュジョンジャと言い,酒煎子と書きますが,五十歳酒と関連があるのかどうか不明です(間違いなく無いでしょう)。
二次会は,同行していた若い韓国人職員を連れて,漢南洞のバーにご機嫌伺い。
犬鍋「アンニョンハセヨ。この前の酒,残ってますか?」
ママ「あら,犬鍋さんが帰ったあと,残ったお二人が全部飲んで帰られたわ」
犬「アイゴ。それをあてにしてたのに。そういえば,最近,日本人女性の二人連れが来ませんでしたか?」
マ「ああ,いらっしゃいましたよ」
犬「ネットで知り合った人でね」
マ「犬鍋さんのことだとピンと来ました。UNビレッジにお住まいだそうで。あまりたくさんは話せなかったけど」
連れの韓国人職員も,ここでは顔馴染です。
犬「こいつ,最近,結婚話があってね」
マ「あら,あの大邱の彼女?」
職員「いえ,彼女とは別れました」
ママはとにかく記憶力が良い。
マ「あっ,これ使っていただいてるのね」
帰国直前にママからもらった金豚のストラップ。私の携帯についていたのを目ざとく見つけます。
マ「こちらのはマンネ(末っ子)からもらったやつでしょう?」
(ほんとに良く覚えているなあ!)
金の豚は韓国では縁起物とされ,金持ちになれるらしい。今のところ,その兆候はありませんが。
ほかのお客さんが帰り,もう一人のアガシも合流。2週間前に入ったというアガシは,日本語を勉強中だそうで,日本語会話ノートのような小冊子を持ち歩いている。パラパラとめくると,基本的な挨拶と単語が並んでいる。
「ここに恋人っいう言葉があるけどね,今は使わないよ。この前,娘に,『お前,恋人いるのか?』と聞いたら,吹き出されちゃった」
「えっ? じゃ,なんていうの」
ママが10年前に日本で身につけた日本語も,今となっては古いらしい。
「彼氏か彼女。カレシは尻上り調で言わないといけない」
いろいろな話をするうちに,時計は12時を回ります。空いた小瓶のハイネケンが6本。1本1万ウォンがこのタイプのバーの相場です。次の日の仕事もあるし,われわれは6万ウォンを払って店をあとにしました。
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