二度目のミャンマー訪問です。
前回同様、タイのバンコク経由でミャンマー入りしました。ミャンマーでは北部で洪水の被害が伝えられ、バンコクでは爆弾テロもあったので、直前まで行くか行くまいか迷ったのですが、決行することにしました。
初日は大阪からお昼頃の便でバンコクのスワンナブーム空港に行き、その日はバンコク泊。翌日早朝に、ドンムアン空港からエアアジアでヤンゴンに行きました。バンコクからは、往復航空券とホテル1泊込みで1万5千円ちょっとという安さ。
空港で米ドルからチャットへの両替を済ませ、空港のカウンターでタクシーを手配します。ミャンマーのタクシーはメーターがないので、料金を事前に決めます。ダウンタウンのホテルまで8000チャット(約800円)というのは、おそらく外国人向け特別料金なのでしょう。
運転手さんは、40代ぐらいで、片言の英語を話します。
「日本からですか」
「ホウッケ、ジャパンガ ラーダーバー」(はい、日本から来ました)
ミャンマー語を使ってみました。
「ハハ、ミャンマー語ができるんですね」
「×△○×△○」
「……」
できるのは基本的な表現だけですから、そんなふうに返されても困ります。
「ヤンゴンは、洪水、大丈夫ですか」
「ヤンゴンは大丈夫です。被害があったのは北の方です。ミャンマーは観光ですか」
「いえ、仕事です」
「シュエタゴンパヤー(シュエタゴン寺院)は行きましたか」
「前回、行きました。あと、ボージョー市場とかも」
「今回は、どこに行くんですか」
「まだ決めてませんけど、本屋には行きたいですね」
「すぐに行きますか」
「いえ、まずはホテルにチェックインしないと」
どうも、観光案内をしたいようです。今日は移動日なので仕事はないのですが。
とても感じの良い運転手さんだったし、英語も通じたので、結局、午後、貸切にして、いろんなところに行ってもらうことにしました。
「いくらですか」
「一日貸切なら40ドルです」
「半日ならその半分ですね。じゃ、11時半にまた来てください」
20ドルならリーズナブルです。
ホテルでチェックインしたのが午前9時。チェックインには早すぎる時間でしたが、大目にみてもらいました。
(朝ごはんを食べていなかったな)
部屋に荷物を置いてホテルを出ると、さっきの運転手さんがいました。
「朝ごはん食べましたか」
「いえまだです」
「じゃいっしょにどうですか。おいしいところを知っていますよ」
「そうですか」
運転手さんに連れて行かれたところは、路上の屋台でした。
屋台!
「ここ、安くておいしいんですよ」
(そりゃ安いだろうけど……)
これまで、タイに数知れず出張しましたが、屋台で食べたことは一度もありませんでした。衛生上の理由からです。
(うーん、ま、いいか)
路上にビーチパラソルをかざしただけの簡易屋台。プラスチックの椅子が4つあり、空いていた一つを勧められました。運転手さんは道の段差に腰を下ろします。
メニューは一つ。モンヒンガー。モンヒンガーとは、そうめんのような細麺(原料は多分お米)に、ナマズをすりつぶしてドロドロにした汁をかけたもの。ミャンマーの代表的な朝食です。
「これはお好みで」
パラソルの支柱にぶら下がっている二つのビニール袋には、青唐辛子(タイのプリッキーヌ?)とパクチーの刻んだのが入っています。どちらも好物なので、小ぶりの器に盛られたモンヒンガーに投入しました。
味はとてもおいしいのですが、あまり熱くないのが衛生的には気になります。
食べ終わったころ、運転手さんがお茶を勧めてくれました。前のお客さんが飲み残したのを路上に捨て、そのままお茶を注ぎます。
茶碗のふちに唇がつかないように気をつけながらすすりました。
「いくらですか」
「ヤーバーデー(大丈夫です)。私が払います」
横目で見ていると、1000チャット札を渡して200チャット札三枚をおつりとして受け取っていました。
一杯、200チャット!(20円)
「ごちそうさま。じゃまた、午後に会いましょう」
別れた後、ホテルの一階のカフェテリアで、ホットコーヒーを飲みました。これが2250チャット。さっきの朝食の10倍以上でした。
最新の画像[もっと見る]
- ミャンマーの青年 2日前
- 浅草のポジャンマチャ 4日前
- 浅草で忘年会 6日前
- 浅草で忘年会 6日前
- タマネギ男の実刑確定 1週間前
- 売春女性も弾劾集会で演説 1週間前
- 尹大統領の言い分 2週間前
- 弾劾ビジネス? 2週間前
- フィリピンパブ嬢の経済学 2週間前
- 金融実名制の思い出 3週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます