最近、とみに喫煙環境が悪化しています。
タバコが吸えない店、喫煙室のないホテルが増え、路上禁煙の条例も多い。世界的な現象ですね。
私がよく利用する東海道新幹線も、新型車両は全車禁煙。ただ、ところどころに喫煙ルームが設けられているので、これは苦になりません。
むしろ、旧型車両の喫煙車はチェーンスモーカーが多くて、いつももうもうと煙が立ち込めているので、喫煙者にとってもつらいくらい。それで、禁煙車に指定席をとっておいて、ときどき喫煙車の空席にすわって一服するということが多いです。
先日、大阪出張に珍しく旧型車両にぶつかりました。そのときは、自由席に乗ったのですが、普通なら3号車にある喫煙車がない。もちろん、喫煙ルームもない。
おかしいなあと思って検札に来た車掌に聞くと、喫煙可能な場所は15号車と16号車の間のデッキのみだという。どうも、自由席の喫煙車両は廃止されたようです。
私は2号車に乗っていましたから、16号車まで行くのはつらい。それで、しばらくは我慢していました。
大阪を出発して1時間半。静岡のあたりにさしかかったとき、禁断症状が表れてきました。
飛行機のように全面喫煙ならあきらめがつきますが、この列車のなかに吸える場所がある、とわかってしまうといてもたってもたまらない。それで意を決して、15と16の間のデッキに向かいました。
遠い。
行っても行っても着かない。
途中、ガラガラのグリーン車を経由して10両目を過ぎるころには後悔し始めました。
着いたときには息が切れて、タバコを吸いたいという気持ちも半減。しかしせっかくここまで来たのだからと2本吸って、また引き返しました。
帰り道に気づいたのですが、真ん中あたりに3両あるグリーン車のうち10号車が喫煙車。どうせガラガラですから、そこに座ってゆっくり吸えば良かった。
新幹線の1車両の長さはだいたい25メートルほどありますから、2号車から16号車まで、14両分、片道350メートル、往復700メートルを歩いたことになります。
おかげさまで、出張中の運動不足を解消することができました。
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