韓国出張から戻った直後、このブログのコメンテイターの一人、スンドゥプさんと飲みました。
ソウル駐在時に知り合った友人で、日本に帰ってからはゲテモノ中心に食べ歩き、飲み歩きをしています。
今回、候補にあがったのはカンボジア料理とフィリピン料理。
フィリピン料理については、池袋や蒲田で経験があるので、カンボジア料理にすることに。
カンボジア料理については、その昔、大久保か新大久保で行った記憶があります。
知り合いの弁護士夫婦が、カンボジア難民を支援していて、難民の一人が開いた食堂のオープン記念に招かれたのです。今からかれこれ30年ぐらい昔のことですから、私もまだエスニック料理に馴染んでいないころで、味に関してはいい思い出がありませんでした。
麺類を頼んだのですが、スープが熱くない。かといって冷たいわけでもなく、「常温」でした。中に、緑っぽい紫っぽい野菜というか葉っぱが入っていて、これがなんとドクダミ。強烈な臭いに閉口しました。
今回のカンボジア料理は、東京・神楽坂。
「僕の父は神楽坂で生まれたんですよ。子どものころ、この道をよく近衛騎兵が通ったって言ってました」
神楽坂は昔からの繁華街で、高級な割烹の店に混じって、最近はおしゃれなフランス料理やイタリアンの店がちらほら。アジア系のエスニックはあまり目につかない。
「この前、別の店で飲んだ帰り道に見つけたんですよ。カンボジア料理なんて珍しいので、いつか来たいと思ってました」
脇道を入って曲がりくねった道を行ったところにありました。店の名はバイヨン。カンボジアのイメージとはちょっと違っておしゃれな作りです。
先客は一人だけでしたが、狭い店なので、予約をしておいたのが正解でした。まもなく6人の団体さん、二人連れと立て続けに客が来て、すぐ一杯になりました。
とりあえずカンボジアのビール、アンコールビールを頼んで、メニューをめくります。
お店の人は日本人の男性が二人に、厨房はカンボジア人のようです。
「おすすめは何ですか」
若い店員に聞きます。
「パパイヤのサラダなんかいかがですか」
カンボジアはタイと隣接しているので、タイ料理に似ているようです。
「これ、面白いですね。スガオ・チュル・サイコー」
「素顔最高か」
といっても、カンボジア人女性のイメージが湧きません。
「どういう意味ですか」
「えっと、サイコーは牛で、スガオは炒める。チュルはなんだっけ?」
厨房のカンボジア人に聞きに行きます。
「すっぱいでした」
「牛肉の酸っぱ炒めか。じゃあそれ」
しかし、客の人数は明らかに厨房の能力を越えていた。注文した料理がなかなか来ません。ほかのテーブルでも不満の声があがりはじめたのを見て、われわれも最初に注文したものを食べ終えたところで店をかえることにしました。
カンボジア料理の味は…、特別においしいわけでもまずいわけでもなく、てきぱきと料理が運ばれてくれば、これもいいかなという感じ。
二次会は、最初に候補に上がっていたフィリピン料理の店。
「レストランというか雑貨屋みたいなところですから、あまり期待しないでください」
店はスンドゥプさんの地元にあります。昼間に通り掛かると、周辺の水商売っぽい女性がランチを食べているという。
われわれが入ったときは客はなし。フィリピン人のおばさんが手持ち無沙汰に店番をしていました。
「えっと、食事できますよね」
「はい、大丈夫ですよ」
日本語が上手です。メインはフィリピンからの輸入食材の販売らしく、レストランは片手間にやっている感じです。
フィリピン駐在経験のあるスンドゥプさんに選んでもらい、サンミゲルを飲みます。そのうち、店の人と話すようになりました。
「出身はどちらですか」
「バルセロナです」
「バルセロナ? スペインの?」
「ええ、父親がスペイン人だから」
彼女はスペイン語と英語と日本語ができるけれども、フィリピン語は聞けばわかる程度なんだとか。
「子どもは二人いて、モデルをやってるんですよ」
「写真見せて」
大学二年生という娘さんは、エキゾチックな美人。モデルとして人気があるのでしょう。
まだ、時間は9時です。金曜日の夜だったので、もう一件、スンドゥプさんの行きつけの店に行くことにしました。
久しぶりに長い夜になりました。
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特に印象に残る料理ではなかったですね。
食べたこと無いが、ラオス料理も似たようなものかな?
また、どこか珍しいところを見つけたら行きましょう。
ラオス… たぶんイサン(タイ東北地方)料理と似たようなもんでしょう。