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写真:新宿上海小吃の蠍(さそり)のから揚げ
リモートワーク勤務の社員が多いため、会社に行っても人はまばらです。顔を合わすのは数か月に1回、などという人も珍しくない。
「犬鍋さん、久しぶりです」
「ほんとうに!」
「相変わらず、ゲテモノ食べてますか」
「なにそれ? それが挨拶がわり?」
私は「ゲテモノ好き」として知られているようです。
この社員は日系ブラジル人で、数年前、何回かいっしょにブラジル出張をしたことがあります。
そのときは、豚の内臓と豆を煮込んだフェイジョアーダ(これはブラジルではゲテモノではない)とか、ピラニアのスープなどを食べました。
「そうだね、最近だと、鹿肉を食べたよ」
「それはゲテモノじゃなくてジビエですね」
「あとはバロット」
「なんですか、それ」
「中身がある程度育ったゆで卵」
「うわっ、それは無理です。どこの料理ですか」
「フィリピン料理。でも、いろんなところで食べるんじゃない」
そばにいた中国人社員に聞いてみました。
「ああ、中国にもありますよ。私は食べませんが」
ほかに、ベトナムやエチオピアにもあると聞きました。
「ところでゲテモノって、漢字があるんですか」
中国人は漢字があると覚えやすいようです。
「さあ、漢字で書いたの、見たことないなあ」
家に帰った後、調べてみました。
げてもの:
①〔「ゲテモノ」とも書く〕〔俗〕ふつうの人のいやがる、変わったもの。「げてもの食い」
②【下手物】〔古風〕あまり手のこんでいない、ふだん使う(工芸)品。(←→上手(じょうて)物)
語源は「下手物」から来たかもしれませんが、ふつう漢字では書かないようです。
「下手物」などと書いてあったら、「へたもの」と読みたくなりますね。
「下手/上手」は、「へた/じょうず」が最も一般的と思いますが、それ以外にもここにあるように「げて/じょうて」、さらに「しもて/かみて」(見物席の向かって右を上手、左を下手というんだそうです)というのもあります。
「上手」は「うわて」と読むと、風上、川上を表します。反対語は「下手(しもて)」
相撲用語の「上手」(うわて)は、相手の腕の外側からさした形で、反対語は下手(したて)。
「上手(うわて)に出る」といえば、相手より上位である態度で臨むこと。「下手(したて)に出る」は、逆にへりくだること。
「下手人(げしゅにん)」は人を殺した犯人(古風)。「上手人」という言葉はないですね。
日本語の漢字の読み方は難しい。
中国語や韓国語は、漢字の読み方は一字一音が原則です。
なので、漢字をよく知る中国人にとっても、日本語の漢字の読み方は、日本語学習における難関になっています。
羊脳カレー
豚脳蛇蝎を喰らう
コロナ禍で一時は経営危機にも瀕したようです。
メニューに虫系も追加されていました。
「行って食べたことは後悔しないが、もう一度行くかどうかは微妙」てな感じかな。
オーソドックスな食事のほうが、もっといいかも。