犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

東武動物公園

2023-02-21 22:17:33 | 日々の暮らし(2021.2~)
 穏やかな日和だった日曜日、三女の家族といっしょに、動物園に行ってきました。

 今まで行ったことのある動物園で、大きな動物はキリンとシマウマしかいなかった。ほかの動物を見せたいと思ったんですね。

 最初は上野動物園、多摩動物公園を考えましたが、上野は車で行くには不便、電車で行くのはたいへん。多摩のほうは、数日前に鳥インフルエンザの感染防止対策で、臨時休園。

 ということで、東武動物公園にしました。

 公営ではないので値段は少々高い。けれど、私と妻は「シニア料金」が適用されて、一般1800円のところがシニア(60歳以上)1100円。思わぬ節約ができました。

「もうシニアになっちゃったんだ」

「そうよ。映画館も割引があるのよ」


 最近、ときどき一人で映画を見に行く妻は、初めてではないとのこと。ちょっと複雑な心境です。

 2歳になったばかりの孫娘は、ゾウ、サイ、トラなど、初めて見る巨大動物、猛獣を、大人に抱きついたまま、恐る恐る見ていました。

 福音館の絵本、『かばくん』は大のお気に入り。興味深げに見ていましただ、寒いからか、ほとんど動かなかったのが残念。

 むしろ、興奮していたのは、お父さん(フィリピン人)。

 フィリピンのバギオ(彼の出身地)に動物園はなく、日本に来て初めて見る動物の数々に、子どもそっちのけでスマホのカメラを向けていました。

 やはり、熱帯の動物たちより、ペンギンやトラなど、寒いところから来た動物たちのほうが、元気にに動き回っていたようでした。

 私は老成した感じのマントヒヒ(冒頭写真)が、他人とは思えない親しみを感じました。

 キリンを見たときのこと。

 体のひときわ大きいキリンが、やや小さめのキリンの背後にくっついて、離れようとしません。よく見ると、下腹部を押し付けています。発情期のようです。

 タイ語の教科書にあったテキストを思い出しました。

動物園にて(父と子の会話)
A:これがドゥッシット動物園だよ。
B:お父さん、ライオンはどこ?
A:ライオンはこっちだよ。
B:あれ、あれは何、お父さん。
A:どれ。
B:黒と白のしましまの。
A:ああ、あれはシマウマだよ。アフリカから来たのさ。
B:あれは? 何?
A:あれはトラだよ。
B:何をしあっているの? 大きいのが小さいのにまたがってる。
A:子どもが興味を持たないでいいよ。ライオンを見に行こう。
B:いやよ。わたし、ゾウを先に見るの。

(山田均『やさしいタイ語会話』ユニコム、1996年)

 孫はまだ2歳で、キリンの行動に興味を持つことはありませんでした。

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