犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

梨泰院の思い出

2022-10-31 23:03:08 | 日々の暮らし(2021.2~)

写真:1967年、ザ・タイガースあやめ池コンサート(毎日新聞)

 午後、床屋に行きました。

 以前書きましたが、ご夫婦でやっている店で、ご主人はカット、奥さんは掃除や会計などを担当。奥さんのほうは、第一次韓流ブームの時に冬のソナタにはまって、現地ロケツアーに行ったことがあるという。(リンク

 話は自然に前日の夜に起こった梨泰院の将棋倒し事故のことになりました。

ご主人「あんなことが起こるんですね。死者数を見て、びっくりしました」

奥さん「日本でも、渋谷あたりで起きないといいですね」

私「あのあたりは坂や狭い路地が多いですからね」

奥「ご存じなんですか?」


私「よく行きました」

 私が韓国に駐在していた1996~2007年、住んでいた二村洞(イチョンドン)から車で15分ぐらいのところだったので、家族でよくショッピングに行きました。

ソウルのタクシー事情~ある会話

 地下商街(チハサンガ)には、東大門市場みたいな安い服屋があり、子供向けのきらきらした安物のドレスをすごい安い価格で売っていました。

 テーラーもあって、私は定期的にスーツをオーダーメイドしていました。

 妻のお気に入りはカッチャ名品(偽ブランド)。ヴィトンやプラダやカルチェの偽物を、一時帰国時のお土産に買っていました。

カッチャ名品(偽ブランド)

 夜は、外国人観光客や米軍基地のアメリカ人相手の飲み屋が明け方まで営業していました。私も一時期、観光キーセンだったカラオケ店に通っていたことがあります。

韓国飲み屋事情~観光キーセン

 エスニックの店が多いのも、魅力の一つ。ソウルのほかの地域では味わえないインド料理やタイ料理のレストランがありました。

ソウルのタイ料理の実力

主「日本でも昔、ありましたよね、将棋倒しの事故」

私「ああ、明石の花火大会ですか」

 2001年に起きた、明石花火大会歩道橋事故では、11人が亡くなり、200人以上の負傷者が出ました。そのとき私たちは韓国駐在中でした。

主「いや、タイガースの」

(阪神タイガース? 甲子園でそんな事故があったっけ?)

主「あの事故で紅白に出られなくなったんですよ」

 ご主人が言っていたのは、沢田研二のザ・タイガースだったのでした。

私「古いなあ! ぼくはまだ小学生でしたから、覚えていません」

 帰ってから調べると…

 1967年11月5日に、奈良あやめ池の野外ステージでザ・タイガースのコンサートが行われ、5千人収容の会場に約1万人の観客が押し寄せたため、ファンが将棋倒しになり、20数名が重軽傷を負う(死者はなし)という事故があったんだそうです。

 この事故を機に、GS(グループサウンズ)に対するバッシングが巻き起こり、内定していた『紅白歌合戦』出場も撤回。確実視されていたレコード大賞新人賞にもノミネートされなかった。

 受賞したのはブルー・コメッツ「ブルー・シャトウ」。なつかしい!

 4歳半上の兄はGSに夢中でしたが、私はまだ小学校低学年でしたので、関心はありませんでした。

 ご主人は兄と同世代のようです。


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