写真:オールブラックスのハカ(マオリ族の踊り)
次女が社会人ラグビーの選手と結婚した(今は引退)のをきっかけに、ラグビーの試合を見るようになりました。
今回の日本代表のテストマッチの相手は、ニュージーランドの「オールブラックス」。
少し前まで、雲の上の存在でした。
今まで6回対戦し、初戦(1987年)は0-74で零封。95年ワールドカップでは17-145で、WC史上最大失点記録を作ってしまいました。今までの最少得点差は、前回(2018年)の31-69で、38点差。
それが今回は31-38、なんと7点という僅差での敗北でした。レッドカードで相手が一人少ない中、4点差まで迫った場面もあり、あわや大番狂わせかと思いましたが、やっぱりだめでした。
ところでこの試合には、二人のコリア系の選手が日本代表として出場していました。
具智元(ク・ジウォン)選手は前回のワールドカップでも活躍していましたから知っていました。
写真:具智元
日韓でスコットランド戦応援を!
もう一人、リ・スンシンという選手が後半に出てきました。スタンド・オフという重要なポジションです。
「イ・スンシン」といえば、16世紀に豊臣秀吉が朝鮮に侵攻したとき、水軍を率いて豊臣軍を撃破した救国の英雄。ソウル市庁のすぐそばに銅像が立っています。
でも、漢字表記は李承信。ハングルでは이승신ですから、李舜臣(이순신)とは違います(カタカナでは区別不能)。
また、アナウンサーは イ・スンシンではなく、リ・スンシンと発音していました。李をイではなく、リと読むのは北朝鮮式です。
調べてみると、李承信は韓国籍ですが、日本生まれの在日コリアン3世。高校まで朝鮮学校(朝鮮総連系の民族学校)に学んでいたというから、もともとは朝鮮総連系の在日朝鮮人で、なんらかの理由で韓国籍を選択したと思われます。
写真:李承信
21歳の若さで日本代表に選ばれたのですから、相当な実力なんでしょう。
この試合でも、後半、トライ後のコンバージョンキックを二本成功させました。
一方、 具智元のほうは韓国出身。中学生の時にラグビーをするために来日。2019年のワールドカップの日本代表に選出され、活躍した後、同じ年に日本に帰化しています。
二人とも、来年のラグビーワールドカップでの活躍が期待されるところです。
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