新型コロナの影響で、会社から「不要不急の出張は控えるように」というお達しが出たため、毎週末の帰省も控えていました。しかし、春分の日を含めた3連休に、久しぶりに帰省しました。
新幹線の中で読むために、沢木耕太郎の「春に散る」という本を持っていきました。ルポライターの沢木には珍しい小説です。
若き日にボクサーだった主人公がアメリカに渡り、還暦に近い歳になって日本に戻ったあと、ふたたびボクシングに関わっていく姿が描かれます。
上巻の終わりのあたりで、主人公たちが居酒屋で飲んでいるとき、チンピラに絡まれる場面があります。
主人公の仲間の一人の台詞。
「半グレだか阿保グレだか知らないが、他の客のいるところで粋がるのはやめろ」
「なんだと!」
(いきがるって、こんな漢字を使うんだ!)
気になって、辞書を引いてみました。
いきがる【粋がる】 1 いきなところをみせる。〔むりをして〕りっぱに見せかける。2 〔学〕つっぱる。(三省堂国語辞典第七版)
いきがる【粋がる】 自分からいきだと思って得意がる。いきぶる。(明鏡国語辞典第二版)
新明解国語辞典には、立項されていませんでした。
「いきがる」という言葉は知っていましたが、粋という漢字を使うことは知りませんでしたし、もともとの意味が「いきなところをみせる」だということも知りませんでした。
三省堂国語にある〔学〕というのは、「学生語」。「つっぱる」という意味は、もともと学生が使い始めたことを示します。
小説の中の発言者の年齢は60歳ぐらい。この年代の人たちが学生時代に使っていた言葉かもしれません。私も同年代なので、この言葉には馴染みがあります。
ただ、私はこの言葉が「偉そうにする」「かっこをつける」「虚勢をはる」というニュアンスをもっていて、漢字は「意気」あたりではないかと思っていました。「イキがる」という表記も見たことがあります。
大阪に帰ってから、バーの若いバーテンに聞いてみると、
「イキがるより、イキるって言いますけどね」
「イキる」が最近の若者用語なのか、関西方言なのかはわかりません。
新幹線の中で読むために、沢木耕太郎の「春に散る」という本を持っていきました。ルポライターの沢木には珍しい小説です。
若き日にボクサーだった主人公がアメリカに渡り、還暦に近い歳になって日本に戻ったあと、ふたたびボクシングに関わっていく姿が描かれます。
上巻の終わりのあたりで、主人公たちが居酒屋で飲んでいるとき、チンピラに絡まれる場面があります。
主人公の仲間の一人の台詞。
「半グレだか阿保グレだか知らないが、他の客のいるところで粋がるのはやめろ」
「なんだと!」
(いきがるって、こんな漢字を使うんだ!)
気になって、辞書を引いてみました。
いきがる【粋がる】 1 いきなところをみせる。〔むりをして〕りっぱに見せかける。2 〔学〕つっぱる。(三省堂国語辞典第七版)
いきがる【粋がる】 自分からいきだと思って得意がる。いきぶる。(明鏡国語辞典第二版)
新明解国語辞典には、立項されていませんでした。
「いきがる」という言葉は知っていましたが、粋という漢字を使うことは知りませんでしたし、もともとの意味が「いきなところをみせる」だということも知りませんでした。
三省堂国語にある〔学〕というのは、「学生語」。「つっぱる」という意味は、もともと学生が使い始めたことを示します。
小説の中の発言者の年齢は60歳ぐらい。この年代の人たちが学生時代に使っていた言葉かもしれません。私も同年代なので、この言葉には馴染みがあります。
ただ、私はこの言葉が「偉そうにする」「かっこをつける」「虚勢をはる」というニュアンスをもっていて、漢字は「意気」あたりではないかと思っていました。「イキがる」という表記も見たことがあります。
大阪に帰ってから、バーの若いバーテンに聞いてみると、
「イキがるより、イキるって言いますけどね」
「イキる」が最近の若者用語なのか、関西方言なのかはわかりません。
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