実は私は無免です。
韓国にいる間に失効しちゃったんですね。国際免許をとっていけばよかったんだけど,赴任時バタバタしていてそんな暇がなかった。
失効したあとも,一時帰国のときなら視力検査だけで簡単に更新できたらしいのですが,それもしなかった。
そして,韓国駐在11年。
妻も同じ状況で失効していた。失効後,3年までは学科試験に受かればよく,実技試験は免除。しかし,3年以上経った場合は救済措置なし。実技も学科も受け直さないとならない。というのが,現在の法律なんですね。
でも,日本は偉い。
法律不遡及の原則。近代法の精神を遵守します。
金泳三が退任したあと,「国家財政を破綻させた罪」などという罪をあとづけで作って断罪しようとした韓国とは,わけが違います。
私たちが日本を離れた11年前,そんな法律はなかった。海外駐在などやむを得ぬ理由があれば,失効後何年たっても実技試験は免除。そして,現在の道交法(?)が施行される前に海外赴任した人々には,以前の法律が適用される。ということで,妻も私も実技試験は免除。帰国後一カ月以内に学科試験と視力検査を通ればよい。
ところが,妻がこの事情を知ったのが,帰国後27日目。あと三日を残すのみとなったなかで,大慌てで埼玉県の鴻巣免許センターに行ったが,なんの準備もしていなかったので,学科試験不合格(83点)。
帰り道に問題集を買って,一夜漬けで挑んだ翌日の試験でも,87点で不合格。合格は90点以上です。
失効者の試験は,特別に少人数で受けるので,二日連続で落ちたことを係の人も気の毒に思ったのか,
「私がいうのもなんなんだけど,ほら,駅前にあるでしょう。早朝の特訓塾が。けっこう,効果あるみたいですよ」
と耳打ちをしてくれたそうな。
翌日,もはや後がなくなった妻は,始発で家を出て,6時半から始まる特訓を受け,期限ぎりぎりでからくも93点をとった。
「しかし,あんなもん,落ちるかねえ~。それも2回も」
「だって,もう忘れちゃったわよ。まぎらわしい問題ばかりなんだから。あんまり馬鹿にしてると,痛い目をみるわよ」
さて今度は僕の番。帰任後一カ月以内で,行ける日はこのお盆休みしかない。
ということで,妻が買っていた模擬試験をやってみました。
78点!
やばい!!
急遽,交通法規を熟読し,残りの模擬試験もこなす。それでも不安なので,妻が行って効果てきめんだったという早朝塾にも行くことにしたのでした。
(つづく)
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