犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ハイジの思い出①

2022-08-07 22:23:00 | 犬のいる生活
写真:飼い始めたころのハイジ

「ハイジがうちに来ることになった日のこと、今でもはっきりと覚えてる」

 週末、寝たきり状態のハイジに会いに来たクララが言いました。

 ハイジというのはわが家の飼い犬の名前です。でもって、クララというのは、私の四女の名前です。

「飲み会に行っていたお母さんから、電話があったの。そのとき家に私しかいなくて、私がその電話を受けたの」

 母親(私の妻)はほろ酔い気分で四女に聞いたそうです。

「犬、飼いたい?」

「えー! 飼っていいの?」


 一緒に飲んでいたお友だち(子どものPTA仲間)から、家で生まれた仔犬の引き取り手を探しているといわれたのだそうです。

 私たち家族は、その前年まで韓国のソウルに住んでいました。日本人学校の友だちの中には、犬を飼っている家もあり、うちの娘たち(のうちの3人)も犬を飼いたいとせがんでいました。しかし、妻は「絶対ダメ!」と言っていた。

 ところが、帰国してまもなく、妻自ら、「犬を飼おうか」と言い出したのです。

「お父さんがいいって言ったらね」

 娘はその電話を切るとすぐさま、ソウルに単身残っていた私に国際電話をかけてきました。

「犬? お母さんが許すはずないでしょう?」

「お母さんが飼おうって言ってるんだよう」

「ふーん。なら、いいんじゃない」


 こうしてクララという娘のいるわが家に、ハイジという名の犬が飼われることになりました。

 この16年前の娘との電話のやりとりを、私はすっかり忘れていました。

 犬が嫌いだった妻が突然の心変わりをした経緯は、ちょうどそのころ始めた当ブログにも書いたことがあります。

2006年回顧~犬

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