犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ハイジの思い出②

2022-08-09 23:20:47 | 犬のいる生活
 ハイジを家に迎え入れたとき、家族全員が歓迎、というわけではありませんでした。

 実は、高校一年生だった次女は、犬が嫌い。

 ソウルに住んでいた小学校5年生のとき、観光で行ったタイのサムイ島で、あたりをうろついていた野良犬を見て恐いと思い、以来、犬が嫌いになったということです。

 実際、タイには野良犬が多かった。

 私はそのころ、年に2~3回、バンコクに出張していたのですが、バンコクの街中にも、首輪をしていない薄汚い犬がうろうろしていました。最近、5年間ほどは行っていないのでわかりませんが。

 次女は、ハイジが家に来てから1週間ぐらい、自宅二階の子ども部屋から降りてこなかったそうです(私はソウルに単身赴任していたので知りませんでした)。

 そんな次女も、まもなくハイジに慣れ、散歩に連れて行ってくれるようになりました。

 十数年後、妻がくも膜下出血で倒れたとき、犬の世話をどうするかが大きな問題になりました。

 それまで、ハイジの世話はもっぱら妻がしてくれていたからです。

 そのとき、四女はスウェーデンに留学中。

 三女も留学をするつもりで準備をしていました。

 そんなときにハイジを一時的に引き取ってくれたのが次女でした。リハビリも含めて妻が入院をしている5か月の間、夫婦で毎日面倒を見、散歩もしてくれました。このときは本当に助かりました。

犬問題

 話は戻りますが、ハイジを飼い始めたとき、もっとも喜ぶはずだったのが長女。

 小さい時から動物が好きで、大学も獣医学部を目指していました。

 長女は私たちが韓国にいたとき、高校進学のために2年早く日本に戻り、都内の私の実家から高校に通っていました。

 私たちが帰国した後も、通学の便のため引き続き東京の実家から通わせてもらっていました。

 ところがハイジを飼うことが決まったのが2月。長女は高3で、大学受験の真っ最中でした。

 それで家族全員で示し合わせて、犬を飼い始めたことを秘密にしたのです。もしわかったら、受験勉強が手につかなくなると思ったからです。

 とはいっても、あるとき長女と通話中にハイジが吠えたため、入学試験が終わるまで隠し通すことはできなかったのですが。

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