韓国はけっこうネズミが多い。
駐在し始めてしばらくしたとき,別の長期出張者のために単身用ワンルームマンションを見に行きました。
梨大後門あたりの下宿街。
道端で,轢かれたネズミを見たのに続き,マンションの階段をネズミが猛スピードで走りおりてくるのに遭遇し,その出張者は凍りついていました。
中年の韓国人の思い出話によれば,昔,夏休みの宿題としてハエやネズミを捕るというのがあったそうな。女子はハエを50匹,男子はネズミの尻尾を10本を始業式の日に提出しなければならない。30年以上前の大邱の話です。
ある日,自宅で小学校3年生の長女がニコニコしながら,
「お父さん,トイレでネズミが泳いでいるよ」
「えっ? まさか。ミッキーマウスの人形でも落としたの?」
「ちがうよ,本物だってば」
見に行くと本当に一匹の子ネズミが水洗トイレの便器の中でアップアップしている。大騒動がもちあがりました。妻は半狂乱状態。動物好きの長女は大喜びで「飼おう」などと言い出す。
しかしどうやってこんなところに入ったんだろう。便器をはいのぼれるはずもなく,天井に穴があるわけでもない。トイレの排水口を上ってきたんでしょうか。
結局,私が虫捕り網ですくいあげましたが,どう処分したものか。
「早くどっかに捨ててきて」と妻。
「絶対殺しちゃだめ」と長女。
しかたなく,長女といっしょに外へ出て,マンションの敷地内の空き地に放しました。後ろ足で立って,前足でしきりに目をこすっている子ネズミの姿がとってもかわいかったのを覚えています。
その後に引っ越した別のアパートでもネズミ捕獲劇がありました。
台所のガスレンジの下がなぜか汚れる。キャベツの切れ端とか,ニンジンのかけらとか。掃除をしても数日後にはまた野菜くずがある。どうも夜中にネズミが出てきて,シンクの排水口の野菜くずをガスレンジの下まで持っていっては食べているらしい。
ある日ついに現場を目撃しました。
「キャーッ」妻の絶叫に飛んでいくと,ネズミが壁に立てかけてあった折り畳み式のテーブルの後ろにもぐりこんだ。逃げ道がないので,潜んでいるようです。
数日前に買ってあった鼠捕り(ゴキブリホイホイのお化けみたいなやつ)を組み立て,ついたての両側に設置。そして,テーブルを激しく叩くと,みごとにわなにひっかかりました。
幸い今回は動物愛護家の長女が家にいなかったので,「ネズミホイホイ」ごとビニール袋に密閉,キーキー鳴いているのにもかまわず,マンションの共同ゴミ置き場に捨てました。
当時小学校3年生の長女は,いまや大学生。動物好きが嵩じて,獣医学科に通っています。
駐在し始めてしばらくしたとき,別の長期出張者のために単身用ワンルームマンションを見に行きました。
梨大後門あたりの下宿街。
道端で,轢かれたネズミを見たのに続き,マンションの階段をネズミが猛スピードで走りおりてくるのに遭遇し,その出張者は凍りついていました。
中年の韓国人の思い出話によれば,昔,夏休みの宿題としてハエやネズミを捕るというのがあったそうな。女子はハエを50匹,男子はネズミの尻尾を10本を始業式の日に提出しなければならない。30年以上前の大邱の話です。
ある日,自宅で小学校3年生の長女がニコニコしながら,
「お父さん,トイレでネズミが泳いでいるよ」
「えっ? まさか。ミッキーマウスの人形でも落としたの?」
「ちがうよ,本物だってば」
見に行くと本当に一匹の子ネズミが水洗トイレの便器の中でアップアップしている。大騒動がもちあがりました。妻は半狂乱状態。動物好きの長女は大喜びで「飼おう」などと言い出す。
しかしどうやってこんなところに入ったんだろう。便器をはいのぼれるはずもなく,天井に穴があるわけでもない。トイレの排水口を上ってきたんでしょうか。
結局,私が虫捕り網ですくいあげましたが,どう処分したものか。
「早くどっかに捨ててきて」と妻。
「絶対殺しちゃだめ」と長女。
しかたなく,長女といっしょに外へ出て,マンションの敷地内の空き地に放しました。後ろ足で立って,前足でしきりに目をこすっている子ネズミの姿がとってもかわいかったのを覚えています。
その後に引っ越した別のアパートでもネズミ捕獲劇がありました。
台所のガスレンジの下がなぜか汚れる。キャベツの切れ端とか,ニンジンのかけらとか。掃除をしても数日後にはまた野菜くずがある。どうも夜中にネズミが出てきて,シンクの排水口の野菜くずをガスレンジの下まで持っていっては食べているらしい。
ある日ついに現場を目撃しました。
「キャーッ」妻の絶叫に飛んでいくと,ネズミが壁に立てかけてあった折り畳み式のテーブルの後ろにもぐりこんだ。逃げ道がないので,潜んでいるようです。
数日前に買ってあった鼠捕り(ゴキブリホイホイのお化けみたいなやつ)を組み立て,ついたての両側に設置。そして,テーブルを激しく叩くと,みごとにわなにひっかかりました。
幸い今回は動物愛護家の長女が家にいなかったので,「ネズミホイホイ」ごとビニール袋に密閉,キーキー鳴いているのにもかまわず,マンションの共同ゴミ置き場に捨てました。
当時小学校3年生の長女は,いまや大学生。動物好きが嵩じて,獣医学科に通っています。
韓国では幸い上記の3種には家で遭遇することがありませんでした。
従って、未だに韓国語で何と言うのか知らないです。
小型のゴキブリはいるけれど,あの,恐怖の「飛ぶゴキブリ」はいない。
ところで,ここ埼玉の片田舎で犬を散歩させていたら,目の前をヘビが横切ったのにはびっくりしました。