写真:三一節に日の丸を掲げる家!?
私の子どもの頃、祝日のことを「はたび」と言っていました。
明治生まれの祖父母、大正生まれの父と伯母といっしょに暮らしていたからでしょう。
その名の通り、祝日には自宅の門に、旗(日の丸)を掲げていました。
旗を出すのは父。でも片付けないんですね。母は「出すだけ出して、片づけはやらないんだから」とぶつぶつ言っていました。
大学生のとき、フランスに語学留学したことがあります。そのとき、パリ在住の知り合いの家に立ち寄りました。その方は、自衛隊の武官で、私にプレゼントがあると言って、簡易な日章旗のセットをくれました。
「結婚したら、祝日には日の丸を掲げなさい」
と言われました。
数年後、私は結婚し、小さなアパートに住みました。はじめの頃は、その言葉を守って窓から国旗を出したりしていましたが、面倒くさいので、いつしか出さなくなり、引っ越しにまぎれて旗もなくしてしまいました。
今、家には国旗がありません。「はたび」という言葉も使わなくなりました。娘たちは、たぶんその言葉を知らないと思います。
日本で、祝日に国旗を掲揚する家庭は少ないですが、お隣の韓国ではその習慣が残っているようです。
たとえば三・一節も国家の祝日なので、太極旗(韓国の国旗)を掲揚する家がちらほら見受けられます。
ところで、今年の三・一節に、 太極旗じゃなくて日章旗を掲げた人がいたという報道がありました。
独立運動記念日に日本の国旗を掲揚 マンション住人に抗議殺到=韓国
近隣住民がSNSにその映像を上げたため、瞬く間に話題になりました。上の記事では、「私は日本人だ。韓国が嫌いだ」と言ったそうですが、実際には30代の韓国人カップルで、他のメディアの取材に対しては、「韓国の大統領も日本が協力関係にある国家だという点を明らかにしたし、その点に対して擁護する立場を示したもの」だと述べたそうです。
尹大統領の「親日的演説」に共感した韓国人みたいです。
この家には、近隣住民やメディアが殺到し、チャイムを連打したり、その家の住人と言い争ったりしたそうですが、住民は、「日の丸を掲げることが大韓民国の法律で問題になるか」などと言い、逆に「家に押しかけてきた抗議住民を処罰してほしい」という請願を出したんだとか。
「旗日」が生きている国での騒動でした。
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