犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

プロ野球観戦

2011-06-06 23:45:31 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 土曜日、兄に野球観戦に誘われました。巨人戦のタダ券があるというのですね。

 タダだというので、無条件で誘いに応じました。

 兄は読売巨人の大ファンで、GFC(ジャイアンツ・ファン・クラブ)にも入っている。年間2枚、東京ドームの巨人戦チケットがもらえるのだそうです。いつもは息子といっしょに行くのですが、甥も高校生になってアメリカンフットボールの部活やら、塾やらで、お父さんにつきあえないことが増えているため、私が誘われたのでした。

 今は交流戦の終盤戦。土曜日は対楽天戦のナイター、日曜日は対日ハム戦のデーゲーム。兄が見たいのは、母校中央大学出身の澤村拓一選手。しかし、今のローテーションではこの週末に登板機会がないため、土曜日でも日曜日でもよいという。それで土曜日の楽天戦にしました。

 チケットがあるとはいえ、これは引換券。早く行って、指定席券に引き換えなければなりません。座席には限りがあり、週末はたいてい引き換え枚数以上の客が来るため、安全を見て引き換え開始時間よりも早めに行きます。

 試合開始は6時。開場は4時。そして引き換え開始は2時。

 われわれは12時にドームに到着しました。すでに引換窓口の前には列ができている。といっても、炎天下に実際に並んでいる人はわずかで、地面にシートが敷かれています。

 兄は手慣れたもので、カバンから場所取り用シートとガムテープを取り出し、手早く地面に敷きます。用意周到にも、折り畳み・携帯用パイプ椅子まで持参。昨シーズンは年間20回も東京ドームに通ったというだけのことはあります。

 引き換え開始まで2時間あるので、場所取りをしたあと、とりあえず飲み物を買いにいきます。今から酔っぱらうと試合開始までもたない。それでお茶とポテトチップとクッキーにしました。

 気温は30度に達します。汗が流れるけれど、タオルを持ってこなかったことに気づきました。それでジャイアンツグッヅを売っているショップで、澤村拓一(背番号15)の名前入りタオル、800円を購入。

 その間に列はどんどん伸びていき、午後1時を過ぎたところで、係員が

「今から並んでも指定席には引き換えられません。立ち見になります」

と拡声器で放送していました。

(よかった、早くに来て…)

 2時の引き換え開始と同時に列が動き始める。しかし、われわれの前には数百人がいるので、結局引き換えられたのは2時40分。並び始めてから2時間半以上経っていました。しかも、一塁側はだめで、三塁側の二階、外野に近い席でした。

「さて、腹ごしらえするか」

 ドームの施設内にある中華料理屋に入り、生ビールと餃子。ビールを3本空けても、まだ3時半です。

(やることがない…)

 しかたなく、やはりドーム施設にある「野球博物館」(入場料400円)に行きました。野球殿堂入りした人々のレリーフを見て、プロ野球名場面の映像を見て…。長島の展覧試合ホームランとか、王の世界記録達成とか。いずれも見慣れた映像です。

「球場内のビールは高いから、コンビニで買おう」

 ビールとハイボール、そしてつまみを買い入れました。ただし、球場に入る際には紙コップに移して持ち込まなければならないのがネックです。

 入場したのは午後5時。ビールを飲みながら、練習を観戦しました。席は三塁側ですが、楽天のファンはちらほら。ジャイアンツのシャツを着たり、オレンジのタオルをもった人が大部分です。

 いよいよ試合が始まりました。巨人の先発は内海。一回の裏、坂本がいきなり先頭打者ホームラン。その後、両軍ともに鳴かず飛ばずの静かな展開。

 われわれはビールに続いてハイボールも空け、スタンドで売っているビール(800円!)に突入です。

 選手にはそれぞれテーマソングがあって、巨人ファンはみな大合唱します。この組織だった応援は、日本ならではではないでしょうか。

 結局、継投でつないだ巨人が貧打の楽天を無失点に抑えて完封勝ち。あっさりとした試合でした。

「じゃあ、祝勝会をしよう」

 池袋に出て、移転・新装開店したばかりの「アガシ」(韓国バー)に行きました。一時間だけにするはずが、結局、2時間いて、終電で帰るはめに。

 長い一日でした。

 で、わかったことは…。

 タダほど高いものはない!

 結局、この一日に使ったお金は、1万円を越えていました。


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