写真:雪で交通がマヒしたソウル
ソウルの大雪は、次の日も続きました。
なんでも、117年ぶりの暴雪なんだそうです。韓国語で、大雪のことをポクソル(暴雪)と言います。
「117年ぶり!」
「あっ、「11月としては」ってことですけど…」
「なんだ」
ソウルは日本より寒く、マイナス10度ぐらいになることもありますが、冬は降水量が少ないので、積雪はあまり多くない。
時期外れの大雪で、空港の備えが甘かったのかもしれません。
「今日も、飛行機が飛ばないらしいんです。だから、飛行機の振り替えとホテルの手配をしなくっちゃ」
昨晩いっしょに夕食を食べた韓国人がぼやきます。
調べたところ、翌日(金曜日)の飛行機も予約が一杯で、土曜日以降の便しかとれないという。
「私、それじゃ困るんです。土曜日にいとこのオンニ(お姉さん)の結婚式なので。そこで歌を歌うことになってるんです」
「そう言われても…」
「大阪から韓国への直行便は少ないから、いったん新幹線で東京に行って、成田か羽田発のを探せばあるかも」
「やってみます」
「あ、あった!」
しかし、予約画面に進む間に別の人に先を越され、満席に。
「福岡まで行って、ビートル号で釜山に行けば?」
「その手があった!」
でも調べてみると、ビートル号(福岡―釜山間の高速艇)は、年末まで謎の運休。
「高速艇じゃなく、夜出発して朝に着くフェリーもあったんじゃなかったっけ?」
「いや、飛行機も、航空会社にこだわらなければあるんじゃない?」
「ビジネスならあるでしょう」
みんな、いろんなアイデアを出します。それまでは、大韓航空とその提携航空会社で、「振替便」を探していたようなのです。
結局、どうしても金曜日に帰りたかった女性職員は、いったん東京まで移動して、羽田から金浦のビジネスクラスを予約しました。
「よかった! これでオンニの結婚式に出られます」
残りの人々は、土曜日と日曜日に分かれ、帰国することに。
「まあ、週末を日本で過ごせてラッキーじゃない?」
「はい、日本を楽しみます」
金曜日以降、雪もやみ、飛行機もちゃんと飛んだようなのでよかったです。
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