少し前の新聞にこんな記事がありました。
【コラム】トヨタとは大違い、現代自ロシア工場起工式(上,下)
要約すると…
現代自動車の4億ドルを投じたロシア工場の起工式に鄭夢九会長が出席をキャンセル、出席を予定していたロシア政府高官も相次ぎ欠席した。ロシア事業の成功にはプーチン首相サイドの支援が不可欠だ。2005年のトヨタ工場の起工式には当時のプーチン大統領、森喜朗元首相など、両国トップクラスの人物が出席した。そのおかげで、販売5位だったトヨタは即座に1~2位になり、04年~05年に首位だった現代自はそれにおされて06~07年,3~4位に後退した。米フォードや独フォルクスワーゲンも、ロシア工場起工式で会社代表、政府高官が出席し、両社製の車の売り上げが伸びた。 企業の利益は「国富」につながる。韓国企業の巨額プロジェクトに、高官を一人も送れない韓国政府の無神経さは反省すべだ。韓国政府の姿勢が悔やまれる。
これを読んで,私が韓国に関わりはじめたときに読んだ本を思い出しました。
池東旭著『テラスで読む韓国経済物語』(日本経済新聞社1992年)。
今,本が手元になく,記憶頼りですが,内容は朝鮮時代から現代にかけて,韓国経済1世紀の歩みを概観したもの。
日本支配下の地場産業,解放後日本企業が残して行ったインフラ,物資を争奪し,食いつぶしていく様,朝鮮戦争による灰塵に帰した半島,朴政権下の開発独裁と政経癒着,請求権資金と経済発展,政商としての財閥急成長…。印象深かったのは財閥の盛衰。時の政府の庇護を受ければ急成長し,政府に睨まれれば解体の憂き目をみる。政府に生殺与奪の権を握られている特異な企業形態を興味深く読みました。
そして,上の記事。
トヨタの成功と現代自動車の低迷が,ひとえに政府の庇護の有無にあるかのような書き方。車の性能やサービスの善し悪しにはまったく触れられていません。
10年近く前,初めてタイを訪れたときあれほど多かった韓国車が,今はほとんど見られないのは,「安かろう悪かろう」のイメージが定着したからです。
政府の庇護次第で企業活動がうまくいくなどというのは20年前の財閥時代の話。ロシアでの現代自の低迷も,必ずや品質やサービスに起因する原因があるに違いないことは,素人でもわかります。
マスコミを始め韓国の企業人が20年前の認識でいるならば,韓国経済の未来は暗いといわなければなりません。
【コラム】トヨタとは大違い、現代自ロシア工場起工式(上,下)
要約すると…
現代自動車の4億ドルを投じたロシア工場の起工式に鄭夢九会長が出席をキャンセル、出席を予定していたロシア政府高官も相次ぎ欠席した。ロシア事業の成功にはプーチン首相サイドの支援が不可欠だ。2005年のトヨタ工場の起工式には当時のプーチン大統領、森喜朗元首相など、両国トップクラスの人物が出席した。そのおかげで、販売5位だったトヨタは即座に1~2位になり、04年~05年に首位だった現代自はそれにおされて06~07年,3~4位に後退した。米フォードや独フォルクスワーゲンも、ロシア工場起工式で会社代表、政府高官が出席し、両社製の車の売り上げが伸びた。 企業の利益は「国富」につながる。韓国企業の巨額プロジェクトに、高官を一人も送れない韓国政府の無神経さは反省すべだ。韓国政府の姿勢が悔やまれる。
これを読んで,私が韓国に関わりはじめたときに読んだ本を思い出しました。
池東旭著『テラスで読む韓国経済物語』(日本経済新聞社1992年)。
今,本が手元になく,記憶頼りですが,内容は朝鮮時代から現代にかけて,韓国経済1世紀の歩みを概観したもの。
日本支配下の地場産業,解放後日本企業が残して行ったインフラ,物資を争奪し,食いつぶしていく様,朝鮮戦争による灰塵に帰した半島,朴政権下の開発独裁と政経癒着,請求権資金と経済発展,政商としての財閥急成長…。印象深かったのは財閥の盛衰。時の政府の庇護を受ければ急成長し,政府に睨まれれば解体の憂き目をみる。政府に生殺与奪の権を握られている特異な企業形態を興味深く読みました。
そして,上の記事。
トヨタの成功と現代自動車の低迷が,ひとえに政府の庇護の有無にあるかのような書き方。車の性能やサービスの善し悪しにはまったく触れられていません。
10年近く前,初めてタイを訪れたときあれほど多かった韓国車が,今はほとんど見られないのは,「安かろう悪かろう」のイメージが定着したからです。
政府の庇護次第で企業活動がうまくいくなどというのは20年前の財閥時代の話。ロシアでの現代自の低迷も,必ずや品質やサービスに起因する原因があるに違いないことは,素人でもわかります。
マスコミを始め韓国の企業人が20年前の認識でいるならば,韓国経済の未来は暗いといわなければなりません。
マイナートラブルも頻発してました。
トヨタは、追突された時に乗っている人間を保護する仕組みを開発したとか。
安物好きの国民性ですが、さすが命には代えられませんものね。
同時期にサンヨン自動車?でしたか、ベンツのOEMが輸入され金持ちが挙って買いましたが、これも短命で終わったようです。
安全性をどう確保するかについて,二つの考え方があるようです。
クラッシャブルゾーンを確保して衝撃を吸収するやり方(ベンツ,トヨタ)と,鋼鉄で囲むやり方(ボルボ)と…。
どっちがいいのかよくわかりませんが,いくら安全でも高すぎると手が届かないですね。
でも,タイでも韓国内でも,韓国車の古いやつは走っていません。
タイで走っていないのは耐久性がないから。
韓国で走っていないのは,耐久性に加え,古い車に乗っていると「買い換えるお金のない貧乏な人」と見られるからです。
88オリンピック以前を知る人に聞いたところでは,ポニーのタクシーはひどかったらしい。
ドアがとれていたり,フロントガラスが割れていたり,床に穴が空いたまま営業している車があったそうです。
中古車を買う習慣がないから耐久性を5年以内に設定しているらしいです。
ちなみに日本車は10万キロないし10年の耐久性があり、11年目に入るとあちこちが壊れます。
車の話題ついでに日本車と韓国製鉄板について。
現在トヨタ以外の一部日本車メーカーは国産の自動車用薄鉄板が払底している為、しぶしぶポスコの薄鉄板を使っている様です。
しかし韓国製薄鉄板(SS400相当)を曲げ試験にかけると曲げた外側に細かいクラックが発生します。
因みにチャ○コロ製の薄鉄板は曲げ試験を行うと割れます!(マジ!試験員に『これは鉄じゃない!』と言われた)
この為韓国製薄鉄板を使った車はあまり丸っこい、曲線を生かす様なデザインは出せません。プレスで絞るとクラックが入っちゃうからなんですな。
最近の日本車のデザインは曲線を生かした物ばかりなのに、ホンダのストリームがなぜあの様な角ばったデザインなのかはご想像に任せます...
PS
いろいろと彼の国について伺いたい事があります。そのうちまた...
ポスコの社史から,新日鉄の支援に関する部分が削除されたという話を,どこかで読みました。
〉彼の国について伺いたい事
帰任後,時間が経ち,私の知識も風化しつつあります。
黒田さんです。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/353924/
日本や日本企業の失敗を喜ぶのは,昔から見られますね。
それを「他山の石」として自国に生かす姿勢が定着すれば,韓国の将来は明るいでしょう。