中国の高速鉄道惨事で、中国当局は、「プラス面の報道と政府発表以外のニュースを報道・論評」以外の事故報道を禁止したんだそうです。(産経新聞)
「大本営発表」以外の戦争報道が禁止されていた太平洋戦争中の日本みたいなもんですね。
新聞やラジオしかなかった昔ならともかく、こんな「禁止命令」そのものがあっと言う間に世界に伝えられてしまうのがインターネット時代。
これに対抗するマスコミの抵抗がおもしろい。「6年前に兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故の日本の対応を詳報することで中国当局の対応を間接批判する新聞も現れた」そうです。
「31日付の新京報は高速鉄道の事故について新華社電を転電しただけで、ほとんど報じていないが、2005年に乗客106人が犠牲になったJR福知山線脱線事故に関する1ページ特集を組み、詳しく検証した。」(リンク)
かつて、韓国では朴チョンヒの軍事独裁政権時代に厳しい報道管制が敷かれていました。朝鮮日報の鮮于輝(ソヌ・ヒ)は政府による検閲の実態を世に知らしめるために白紙の新聞を発行したことが、関川夏央『「ただの人」の人生』に紹介されています。
韓国の言論機関は政府の強圧的な統廃合などの弾圧にあいながらも、一部の心ある言論人の抵抗が、民主化を進める原動力になりました。
いまだに完璧な言論統制ができている国は、インターネットの普及を押さえ込んでいる北朝鮮ぐらいのものでしょう。
中国新幹線の事故原因は、当初の落雷から「信号システムの設計上の問題」へと変化。しかし、復旧を急ぐあまり現場の保存が行われず、真の原因究明はできそうもない
ここは中国の言論人に頑張ってもらって、事故原因の究明と再発防止、ひいては中国の民主化にもつなげていってほしいものです。
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