イラスト:KuKuKeKe(ミナミカズヒロ)
「お父さん、本音と建て前って何ですか?」
食事中に、D(娘の夫、フィリピン人)に聞かれました。
「本音は自分のほんとうの気持ち。建て前は、人の目を気にして言う言葉、かな」
「それじゃわからないよ。具体的な例を挙げないと」
そばで聞いていた娘が口をはさみました。
私「例か。うーん」
娘「たとえば、自分のボスから飲みに行こうって誘われたとき、本当は嫌だけど、「はい、喜んで」って答えるとか」
私「ああ、いいね、それ」
娘「いや、「あなたが嫌いだから行きません」(本音)とは言わずに、「ちょっと体調が悪いので」(建て前)と言って断る場合かな」
私「なるほど」
娘は日本語教師になるための勉強をしています。日本語教師に必要なスキルは、的確な例をさっと出せることかもしれません。
食事の後に辞書を引いてみました。
本音:本心から出たことば。「本音をはく」
建て前:表向きの主義・方針。「本音と建て前は別だ」
(三省堂国語辞典)
これを見ると、さきほどの例はちょっと違うような。
「はい、喜んで」と応じるのは、「上司の言うことに逆らわない」という主義?
「体調が悪い」と言って断るのは、主義・方針と言えるかな。相手を傷つけない配慮をした嘘で、「本音と建て前」というより「嘘も方便」と言ったほうがいいかもしれません。
むしろ、上司と飲んで会計のときに、割り勘という表向きの主義・方針にしたがって、「半分出します」と言うのが建て前で、(当然出してくれるよな、全部じゃなくても多めに出すよな)というのが本音、というのはどうでしょう。
フィリピンに「割り勘」という習慣があるかどうかわかりませんが。
食事中に、D(娘の夫、フィリピン人)に聞かれました。
「本音は自分のほんとうの気持ち。建て前は、人の目を気にして言う言葉、かな」
「それじゃわからないよ。具体的な例を挙げないと」
そばで聞いていた娘が口をはさみました。
私「例か。うーん」
娘「たとえば、自分のボスから飲みに行こうって誘われたとき、本当は嫌だけど、「はい、喜んで」って答えるとか」
私「ああ、いいね、それ」
娘「いや、「あなたが嫌いだから行きません」(本音)とは言わずに、「ちょっと体調が悪いので」(建て前)と言って断る場合かな」
私「なるほど」
娘は日本語教師になるための勉強をしています。日本語教師に必要なスキルは、的確な例をさっと出せることかもしれません。
食事の後に辞書を引いてみました。
本音:本心から出たことば。「本音をはく」
建て前:表向きの主義・方針。「本音と建て前は別だ」
(三省堂国語辞典)
これを見ると、さきほどの例はちょっと違うような。
「はい、喜んで」と応じるのは、「上司の言うことに逆らわない」という主義?
「体調が悪い」と言って断るのは、主義・方針と言えるかな。相手を傷つけない配慮をした嘘で、「本音と建て前」というより「嘘も方便」と言ったほうがいいかもしれません。
むしろ、上司と飲んで会計のときに、割り勘という表向きの主義・方針にしたがって、「半分出します」と言うのが建て前で、(当然出してくれるよな、全部じゃなくても多めに出すよな)というのが本音、というのはどうでしょう。
フィリピンに「割り勘」という習慣があるかどうかわかりませんが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます