犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

四川料理&ダーツ

2007-08-19 00:01:30 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 暑い。

 暑さを吹き飛ばすには,辛い料理で!

ということで,池袋の四川料理を食べてきました。

 上海出身の中国人が太鼓判を押す本格中華。店は汚いですが,それがまた期待をさせる。メニューに並ぶ見慣れぬ料理はどれも辛そう。

 まずは,連れの中国人お勧めの,「豚ののスープ」。これは「ソンジヘジャングク」で慣らした私にとって,なんのことはない。レバー状に固まった豚の血のこごりに混じって,牛の何番目かの胃(センマイ)やその他の内臓,それにもやし,香菜がたっぷり入ったスパイシーな一品。

「相当辛いですよ。大丈夫ですか」

 食べてみましたが,韓国のユッケジャン程度の辛さで我慢できます。

 もう一つは羊の肉の辛味炒め。
 本来四川料理ではありませんが,店に東北地方出身の人がいて,東北地方の料理も混じっているらしい。羊肉にニラ分葱(のような野菜),そして鷹の爪を炒めたもの。羊は,クミンがまぶしてありました。
 これは,辛いというよりはしょっぱい。ちょっと塩が効きすぎているようです。

 辛くないものも頼もうということで,空心菜のにんにく風味炒めとピータン豆腐。

 そして酒。北京のビールは残念ながら売り切れ。青島ビールで乾杯しました。
 紹興酒もありましたが,見慣れない酒があったので,私の主張で頼みました。

「紅星二鍋頭」

 度数56度! 

 量もけっこう多いのに安い!(ボトルが620円)

「これ,普通の人は飲みませんよ」

「えっ,普通じゃない人って?」

「うーん,日雇い労働者みたいな人ですね。私が学生のときにも飲みませんでした」

 飲んでみると,たしかにきつい。いかにも質の悪い酒という感じでした。

 失敗,失敗。

 気を取り直して紹興酒を頼む。

 客層は中国人と,中国マニアの日本人。お盆休みの夜だというのに,満員でした。

 生まれて初めての本格四川を堪能し,今だ熱気漂う池袋の街へ。

 ちょっと見上げると「ダーツバー」の看板があるではないですか。マイダーツを持ってきてはいなかったのが残念ですが,渋る中国人をせき立てて入りました。

 朝の7時まで営業するというその店は,夜10時はまだ早いのでしょう。10台ほどのダーツは半分が空いていた。ドリンクを一杯ずつ注文し,さっそく勝負。
 301が1ゲーム一人100円というのは,韓国の500ウォンに比べていくぶん高め。

 まずは経験者の余裕で1勝。

 二度目は相手のビギナーズラックで不覚をとった。

 帰りの特急券を買ってあったけれど,一勝一敗のまま帰るのはすっきりしないので,特急券をふいにしてもう一勝負することに。

 ところが…。

 4ラウンドほどで二桁に,5ラウンドでは残りの点数が「8」になったにもかかわらず,あと一本が出ない。BUSTの連続です。

 その間,中国人の友達は亀の歩みのように着実に減らしてくる。

 そして9ラウンド。私はまたしてもBUSTを出してしまったのに,相手はBULLから一気に的中させました。

「イロルスガ…(そんな馬鹿な)」

 くやしかったけれど,終電時間が迫ってきたこともあり,この雪辱は次回
ということでお開きにしたのでした。


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2 コメント

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ご無沙汰してます (Qd)
2007-08-20 10:43:09
ご無沙汰してます、青島のQdです。といっても、ほとんど毎日拝見しているのですが。
お食べになった「豚の血のスープ」とは「毛血旺(マオシュエワング)」といい、庶民的な四川料理のひとつです。店によって辛さはかなり異なりますが、普通は鍋一面に浮かんだ100個くらいの唐辛子をかき分けて食べます。花椒(中国山椒)が舌を痺れさせ、四川料理の特徴「麻辣(マー・ラー:舌が痺れる辛さ)」が堪能できる一菜です。
二鍋頭(アールグオトウ)はいろいろ種類があるようですが、中国でも最低品質の白酒(バイチュウ)で、ポケットサイズなら2元前後(30円)。たぶん人造酒だと思います。確かに普通の人は飲まないし、飲まない方が良いでしょうね。
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解説ありがとうございます (犬鍋)
2007-08-21 02:59:21
 この店は,まだまだ魅力的なメニューがあるので,この先,通いそうです。

 たいして飲んでいなかったのに,翌日,夕方まで頭が痛かったのは,二鍋頭のせいでしょうか。
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