暑い。
暑さを吹き飛ばすには,辛い料理で!
ということで,池袋の四川料理を食べてきました。
上海出身の中国人が太鼓判を押す本格中華。店は汚いですが,それがまた期待をさせる。メニューに並ぶ見慣れぬ料理はどれも辛そう。
まずは,連れの中国人お勧めの,「豚の血のスープ」。これは「ソンジヘジャングク」で慣らした私にとって,なんのことはない。レバー状に固まった豚の血のこごりに混じって,牛の何番目かの胃(センマイ)やその他の内臓,それにもやし,香菜がたっぷり入ったスパイシーな一品。
「相当辛いですよ。大丈夫ですか」
食べてみましたが,韓国のユッケジャン程度の辛さで我慢できます。
もう一つは羊の肉の辛味炒め。
本来四川料理ではありませんが,店に東北地方出身の人がいて,東北地方の料理も混じっているらしい。羊肉にニラ分葱(のような野菜),そして鷹の爪を炒めたもの。羊は,クミンがまぶしてありました。
これは,辛いというよりはしょっぱい。ちょっと塩が効きすぎているようです。
辛くないものも頼もうということで,空心菜のにんにく風味炒めとピータン豆腐。
そして酒。北京のビールは残念ながら売り切れ。青島ビールで乾杯しました。
紹興酒もありましたが,見慣れない酒があったので,私の主張で頼みました。
「紅星二鍋頭」
度数56度!
量もけっこう多いのに安い!(ボトルが620円)
「これ,普通の人は飲みませんよ」
「えっ,普通じゃない人って?」
「うーん,日雇い労働者みたいな人ですね。私が学生のときにも飲みませんでした」
飲んでみると,たしかにきつい。いかにも質の悪い酒という感じでした。
失敗,失敗。
気を取り直して紹興酒を頼む。
客層は中国人と,中国マニアの日本人。お盆休みの夜だというのに,満員でした。
生まれて初めての本格四川を堪能し,今だ熱気漂う池袋の街へ。
ちょっと見上げると「ダーツバー」の看板があるではないですか。マイダーツを持ってきてはいなかったのが残念ですが,渋る中国人をせき立てて入りました。
朝の7時まで営業するというその店は,夜10時はまだ早いのでしょう。10台ほどのダーツは半分が空いていた。ドリンクを一杯ずつ注文し,さっそく勝負。
301が1ゲーム一人100円というのは,韓国の500ウォンに比べていくぶん高め。
まずは経験者の余裕で1勝。
二度目は相手のビギナーズラックで不覚をとった。
帰りの特急券を買ってあったけれど,一勝一敗のまま帰るのはすっきりしないので,特急券をふいにしてもう一勝負することに。
ところが…。
4ラウンドほどで二桁に,5ラウンドでは残りの点数が「8」になったにもかかわらず,あと一本が出ない。BUSTの連続です。
その間,中国人の友達は亀の歩みのように着実に減らしてくる。
そして9ラウンド。私はまたしてもBUSTを出してしまったのに,相手はBULLから一気に的中させました。
「イロルスガ…(そんな馬鹿な)」
くやしかったけれど,終電時間が迫ってきたこともあり,この雪辱は次回ということでお開きにしたのでした。
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お食べになった「豚の血のスープ」とは「毛血旺(マオシュエワング)」といい、庶民的な四川料理のひとつです。店によって辛さはかなり異なりますが、普通は鍋一面に浮かんだ100個くらいの唐辛子をかき分けて食べます。花椒(中国山椒)が舌を痺れさせ、四川料理の特徴「麻辣(マー・ラー:舌が痺れる辛さ)」が堪能できる一菜です。
二鍋頭(アールグオトウ)はいろいろ種類があるようですが、中国でも最低品質の白酒(バイチュウ)で、ポケットサイズなら2元前後(30円)。たぶん人造酒だと思います。確かに普通の人は飲まないし、飲まない方が良いでしょうね。
たいして飲んでいなかったのに,翌日,夕方まで頭が痛かったのは,二鍋頭のせいでしょうか。