スア・デーン（赤いシャツ）

　タイが大変なことになりました。

　現在の政府に反対する市民たち（タクシン元首相支持派）が，ＡＳＥＡＮ会議を中止に追い込み，その後も首相府を周辺の道路を封鎖しました。

　赤いシャツを来た群衆の映像は，２００２年ワールドカップで市庁前広場を埋めたプルグン・アンマ（赤い悪魔）を彷彿とさせました。

　昨年の１１月，タイの国際空港がやはり市民の占拠によって封鎖されたときは，予定していた出張が中止になったりして，私も少なからぬ影響を受けたのですが，あのときは今回とシャツの色が違って黄色。黄色いシャツは，反タクシン派で国王支持派。

　タイは生まれた日の曜日が重要で，みな自分が何曜日に生まれたかを知っている。そして，それぞれの曜日には色がある。黄色というのは月曜日の色で，全国民が敬愛するプミポン国王の誕生曜日が月曜なのですね。

　赤い色は，日曜日の色。もしかしてタクシン元首相が生まれたのが日曜日なのかと思ってネットで調べてみましたが，タクシン氏の生まれた曜日はよくわからない。そのかわり「赤は国旗の中の色で国家を表す」という説明を見つけました。

　ゴールデンウィーク明けには，タイから出張者が来る予定。それまでに政情が安定し，空港封鎖なんてことにならないよう祈ります。