ちょっとさかのぼって、土曜日に受講した「地域若者サポーター養成講座」のこと。
前回はちょっとアカデミックな立場から見た現状を、大学の教授に講義してもらったが、今回は現場の人からみた現状を講義。
まずは、大阪にあるサポートセンターの方のお話でした。
乱暴にまとめると「こういうやり方で、こういう成功例があります。ただし、こういう問題もありますけどね」という感じでしょうかね。
前回は現状の問題を突きつけられてマイナスのイメージを持ち、今回は「条件付で成功してます」という話で、私のほうに「じゃあ、その条件にはまらない人は置いてけぼり?」という疑問が残ってしまいました。
つくづく、天邪鬼な捕らえ方をしてる私だなと(苦笑)
数十人相談を受けて、そのうちより専門的な対応が必要な人はそちらを紹介し(たとえば医療的な対応が必要な人とかね)手に負える十数名にプログラムを施して結果を出す。
冷静に受け止める部分では、その十数名が結果を出したんだから、今まで何も出来なかった状況よりも大きな進展だと思いますし、職員の方のご苦労などは尊敬に値すると思っています。
でも、腹のほうにちょっと引っ掛かりが残る。
最初の数十人の中に、他も紹介されず、プログラムにもついていけない一握りの人が居るんですね。
そういう人を先に外して、「プログラム参加者のほとんどが結果につながりました」と言われても、納得できない腹がありますね。
じゃあ、どうすればいいのか…というところが私にもないんで困るんですが。
今回受講している講座が、そういう「プログラムのサポーター」枠を広げて、対応して(結果につなげる)いく人数を増やしていこうという試みなのか、今までの施設や試みで対応し切れなかった部分を受け持っていく施設・人材を作っていこうとする試みなのか…私にはまだ読めていないのです。
もしかしたら、講座をやろうとしている側にも明確なビジョンはなく、まず現状を知っている専門家以外の人材を増やして、知恵を出していこうと言う段階かもしれませんね。
現在実施されているいろんなプログラムの話に戻りますが、十数人にいろんな(社会的)体験をさせていくのですから、最低限「行動できる」という条件にかなっている人が対象になります。
最初の面談で、それが可能かどうかカウンセリングで判断するそうです。
とすると、私の考えている時間(回数)制限や指導、目標設定をしないカウンセリングではなく、それこそ「カウンセリング販売」のように、相手に合うものを探る面談ということなんでしょうね。
そうやって枠内に収まるかどうかで選別しないと、あまりにもの異端子を団体活動に入れたら、団体に悪影響を及ぼすからすべてがパァになってしまう危険があるのは分かります。
じゃぁ、その面談ではじかれた親や子は、その後どうしてるんでしょうかね。
あと「決して、自分の手に余る案件を受けないでください。専門家に任せましょう。こちらもつぶれてしまいます」ということを何度も強調されていました。
これも頭では十分理解できます。
でも…。
むうずかしいことですね。
休憩を挟んで、先にブログにした自己紹介の時間があり、あとは京都の事例を。
まぁ、これから実際に現場で実習をしたりして、施し側の目指しているものと相談に来る方が目指しているものがかみ合っているのかいないのか、体感していくことが必要なんでしょうね。
今回出会った方の生の声を聞かせてもらったんで、余計にそういうことを感じます。
次回は私の都合でお休み。
レジュメを後日いただくのと、講義を録画したものを貸してもらう約束をして帰りました。